【SDGsを考える】#SDGs4 ─ 様々な教育のカタチ

30人いる高校のクラスで、
3人の生徒は、卒業せずにいなくなってしまう──。

日本に、そんな高校があるのを知っていますか?

貧困、中学時代の不登校、いじめの体験、…
困難を抱える生徒たちが通う、”定時制高校”です。

経済的困窮度が高い生徒のほかに外国籍の生徒など、
さまざまな社会的弱者が集まっています。

明確な目的を持たずに入学してくる生徒には中途退学者が多いため、
2011年度の中退者は13.8%となりました。

SDGsの4つめのゴールは、
「すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」です。
しかし、我が国日本でさえ、決して「すべての人」が「公正な」教育を確保できているわけではないのが、現状なのです。

定時制高校生の自立をサポートする”SSW”


しかし実は埼玉県には、そうした定時制高校の現状に立ち向かおうとする、

「定時制高校生自立支援プログラム」と呼ばれる事業が存在しています。

それは、福祉や教育に精通する人やNPO、さらには地域が、
生徒の自己理解の促進や学習支援、講演会などを行うというものです。
平成24年度から始まりました。

支援を行う人々は、”スクールソーシャルワーカー(SSW)”と呼ばれ、
文部科学省が定めたいくつかの条件のもとで、選考されています。

平成25年度の県の高校中退者は減少し、
かつ中退の理由として「学校生活・学業不適応」は99人と大幅減少、
また「進路変更」が増加と、プログラムの成果はきちんと出ています。

しかし、依然として中退者が2000人以上いることを考えると、
まだまだプログラムの改善、継続が求められるでしょう。

一方・発展途上国カンボジアにも、
社会的弱者に位置する学生が集まる学校があります。
ただ、日本の定時制高校とはまったく異なるものです。

 

カンボジアで大注目の、就職率100%の学校


カンボジアでは、貧しい家庭出身の若者を、
たった11か月という短期間で一流ホテルに送り出している学校があります。

それが、フランスのNGO団体「Agir pour le Cambodge」によって運営されている
「サラ・バイ・レストラン・スクール」(http://www.salabai.com/html/)。

ホスピタリティ産業を学ぶために、カンボジア全土から選抜された17歳から23歳までの100名の生徒が、無料で学んでいます。
学費だけでなく、住居、食事、制服など在学中のコストは全て無料だそう。

こうして、日本の高校生にあたる年齢から、
ある分野のプロフェッショナルになることができる学校があるのは、
若者が未来を切り開く、現実的な1つの方法かもしれません。

日本もまだまだ、他の国から学ぶことがありそうです。

 

 参考:
http://synodos.jp/education/17199