【開催報告】Peace Project 2019 -全国の大学生80人が8.6を広島で過ごし平和と向き合った3日間-

2019年10月4日

特定非営利活動法人アイセック・ジャパン

 


海外インターンシップ事業を主幹事業とする特定非営利活動法人アイセック・ジャパン(本部:東京都新宿区、会長:各務 茂夫)の会員団体であるアイセック広島委員会は、2019年8月5日から7日にかけて広島県にて「Peace Project 2019」というプロジェクトを開催しました。

▼イベント当日の様子

弊委員会では「自分の中の”平和”を見つけ、発信していく」というテーマでプロジェクト運営を行いました。3日間を通して、これからの社会を担う若者が一人一人の解釈で平和を定義し、平和に対して自分なりのアクションを考えていくために、平和記念資料館見学や慰霊碑散策、被爆継承者のご講演への参加などを行いました。

▼会期のコンセプト

今回のイベントのコンセプトは「灯台(ともしび)」でした。原爆投下から74年たった今、広島はあの頃の遺産を少し残しながらも徐々に成長してきました。しかし、あの日の絶望を知っている人間は平均年齢が80歳を上回りはじめ、徐々に語り手が減ってきています。あの日の出来事を絶やさぬために必要になるのは、僕たち若者がその後継者となり、先人たちの声を絶やすことなく今後も語り続けることが必要です。誰かの「灯台〜ともしび〜」となり、導く者が必要となります。それができるのは、実際に広島に来て、広島の歴史や事実を自らの五感で感じた人だと考えました。そこで私はこの会期を開催しようと決めました。

▼イベント作成者の思い

今回のイベント責任者は、昨年度アイセック広島委員会委員の山口蓮太が務めました。

私が今回のプロジェクトを企画しようと思ったきっかけは、全国のアイセックのメンバーに「平和」という恒久的に追求していくべき未来に向かって先頭に立って活動してほしいという思いでした。原爆の被害から約70年たった今、徐々に世界に事実が広まりつつある中で継承者が減少している問題に直面しています。被爆者の平均年齢も80歳を超え、徐々にあの頃の記憶が不明確になっているのが事実です。このままでは、原爆の事実を生の声で聞くことが出来なくなってしまいます。そこで、今活動しているアイセックのメンバーにその事実をヒロシマで見て、生の声を聞いて、感じてほしいと思いました。

また、アイセックは「平和で人々の可能性が発揮された社会」という理想を掲げ、今、社会を変えようとしている若者が集まっている組織です。そんなアイセックのメンバーたちが「自分事」として原爆の事実に向き合うことができれば、8.6という特別な日や、「平和な世界」への想いが次の世代に受け継ぐことができるのではないかと考えるようになりました。

そんな中、今回のプロジェクトでお世話になった被爆継承講話者の方のお話を伺ったときに「大切なのは過去を振り返ることではなく、過去を見て自分たちができることを考えること、忘れないというのはそういうこと」というお話を聞き、このプロジェクトで、広島を感じるだけでなく、感じたそれぞれの参加者が、自分の理想の平和のために何ができるのかを考えていけるようなものにしていこうと思いました。

今回のプロジェクト開催後、参加したメンバーから、「これまで出会った人やその愛情が、いまの私を形作っていて、人や社会を想わせてくれているんだと確信できました。」「『死』という事実に向き合い、これからの生き方が見えてきました」という声などをもらうことができました。私がこのプロジェクトを通して伝えたかった想いが参加者に響いたんだと感じて、非常に嬉しかったです。

大切な存在とともに、未来を創る。」これこそが、私たち若者に求められていると、このプロジェクトを通して感じました。僕は被爆4世です。僕の曾祖父は被爆者です。でも、僕が中学生の時まで生きててくれて、たくさんの話をしてくれました。でも、僕も完全に記憶が残っているわけではありません。そのなかで、はっきり覚えているのは、彼は決して原爆や戦争に対してマイナスな考えをしていませんでした。必ず分かり合えると、今も信じているはずです。そのヒロシマの声を未来へ発信し続けるのは僕たちです。絶対に風化させてはいけません。今を生きる大切な存在とともに、それぞれの思う平和に向かって、今日も生きていってほしいと思います。

広島修道大学 国際コミュニティ学部 国際政治学科 2年 山口蓮太

▼イベントの概要

<目的>
8.6という日をヒロシマで過ごし、先人たちの思いを自分の言葉で発信する

<参加者、ご協力いただいた方々(順不同)>
アイセック・ジャパンに所属する大学生:80名

その他ツアーのアテンドなどにご協力いただいた方  4名

<日時>
8/5(月)~7(水)

場所>
 広島県(広島市)

<合宿内容>

▼参加者の声

〈参加した理由〉

自分の所属する団体の理念に”平和”という言葉があるけれど、それが「結局何を目指しているのか?」「結局何を形容しているのか?」全然わからなかった。

自分の所属する団体の理念を8月6日の広島という地で自分の中に落とし込みたくて参加しました。

あとは、シンプルに広島で美味しいものを食べたかったです

〈参加した感想〉

簡潔に言えば”リアル”に触れることでこの団体の存在意義を実感した。

アイセックというのは、第二次世界大戦の後に「二度とこんなことを起こしてはならない」という想いで設立されました。一瞬で消え去った建物や道、多くの可能性が潰えた命。そんな状況を巻き起こした戦争の中でも特別に悲劇と言える原爆。アイセックの掲げる理念と真逆の状況がそこにはありました。

平和記念公園散策や継承者のお話、記念式典参加や現地の団体での慈善活動を通して、その当時の若者の嘆きを少し感じることができました。

”P&F”を掲げる同士の若者とそのリアルさを前に語り合える環境は本当に有意義でした。

〈自分にとっての平和〉

「生きててよかった」って瞬間で溢れていること。

それぞれが幸せな瞬間にふとした「生きててよかった」な状態

人によって幸せって違うと思う。それでも「生きていてよかった」って瞬間はみんなにとって共通で幸せな時だと思う。

誰もがそんな瞬間で溢れている社会は本当に素敵だ。

1人1人が幸せであれれば社会はきっと平和だ。

被爆体験継承講話者の八木様のご講演の様子

参加者たちの集合写真

キャンドルナイトの様子

▼本件に関するお問い合わせ先

特定非営利活動法人アイセック・ジャパン
広島委員会
事業局 広報ブランド担当
電話:03-6457-5806  Email:info@aiesec.jp