ラクダ乗りのマダン【おかりな、インド人に密着してみたvol.2】【海外インターン体験記】慶應義塾大学 長岡里奈

SFCを休学し、インドにて5ヶ月間の海外インターンシップに挑戦中のおかりなです。

【おかりな、インド人に密着してみた】の連載では、「インド人に密着」することで、インクレディブルなインド人の知られざる一面を発信していきます!

今回は、インドでよく見る、「アレ」に密着して見ました!

インドには「牛がたくさんいる」イメージがありますが、実は、牛だけではなく様々な動物がいます。

野生の犬、ヤギ、ブタもいれば、馬、ゾウ、ラクダが人や重い荷物を運んでいることもあります。

インドに野生動物が多いのは、インド人の動物愛護の表れでもあるんです。

ヒンドゥー教徒にとって牛は神聖な動物ですから、牛は大事に扱われますが、その他の動物もとても大切にします。

道に犬やヤギがいたら、食べ物を与えてあげたり、牛が道路で道を塞いでいても、動くまで待ってあげたりと、動物に優しくすることはインド人の生活の一部となっているように感じます。

さらに驚いたのが、あるイエメン人のお話です。

彼はインドで生活して3年目になるのですが、ある日車を運転中、誤って牛にぶつかってしまいました。

すると途端に周りのインド人たちが押し寄せてきて、彼を「私たちの大事な牛を傷つけた」と非難し、瞬く間に車から追い出し、とうとう車を奪ってしまったのだそう。

神聖な牛に対するインド人の真剣さがよくわかる事例です。

そんな動物愛護の国、インドのラクダに密着してみました。

家の前で草を食べるヤギ

ある日のこと。

家の近くをぶらぶらと散歩していると、向かいからラクダが歩いてきました。

後ろには大きな荷台に砂のようなものとおじさんを載せています。

この砂はなんだ!?どこに向かっているんだ!?とラクダをガン見していたら、おじさんが「のる?」と声をかけてくれました。

その優しさに言葉に甘えて荷台に乗せてもらい、おじさんの目的地について行くことにしました。

おじさんの名前はマダンさん。

運んでいるのは砂ではなくてセメントだそうで、セメント運搬の仕事で5人の妻子を養っています。

今日は、リフォーム中の一軒家がお客さん。

ラクダに揺られて10分ほどで、一軒家に到着しました。

家の前のスペースにセメントを全ておろします。

私も手伝おうとしましたが、あまりにも重かったため、断念。

彼は小柄ですが、重いセメントを軽々とおろす力持ちでした。

ラクダに快く乗せてくれたマダンさん

セメントを下ろすのをみていると、家の中から家主が出てきて、なんと見知らぬ他人の私をお家に招いてくれました。

「暑いでしょう」と、ピンク色の甘い飲み物(Rooh Afza)を出してくれ、二人の息子がいることや、息子は医学部に通っていることなどを、嬉しそうに話してくれました。

インドで生活していると、このように家に招いてもてなしてくれる人にたくさん巡り会えます。インド人の優しさに感動するばかりです。

おもてなしの心に溢れた家主の奥さん

さて、マダンさんがセメントを下ろし終わり、家に帰る途中までラクダで送ってくれることに。

道中彼は、道端の小さなお店で葉っぱで巻かれたタバコを買い、私にも一つくれました。

葉っぱで作られたタバコは、日本でよく見るタイプのタバコに比べて安く、多くのお店で取り扱っています。

私も一つ試しましたが、むせてしまい、美味しくはなかったです。

彼のことをもっと知りたかったのですが、私のヒンディー語があまりにも乏しく、断念しました。

後日彼と連絡を取ろうと連絡先を聞いたのですが、彼は携帯電話も持っておらず、ではセメント運びの仕事はどのように受注するのか、お給料はどのくらいもらっているのかなど、謎が深まるばかりでした。

後日突き止めて、記事にしようと思います。

葉っぱで巻かれたタバコ

 

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