カンボジアの運動会で感じた、文化の『壁』【海外インターン体験記】【カンボジア】【連載3】明治大学 花本夏貴

こんにちは。

カンボジアにてインターンシップ中の花本夏貴です。

こちらの生活にもやっと慣れて、インターンに参加している他の国のメンバーとも楽しく過ごしています。

今回のインターンでの最大のイベント、”Janesana Sports Festival(運動会)“でのいろいろな気づきを紹介します。

 

そもそも、なぜ運動会…?

今回、運動会を行う学校はJanesana International School (以下JIS)。インターン参加者はこちらの学校でも授業をしています。しかし子供達は普段から体育授業に触れることはなく、いわば「英語塾」のような学校になっています。

連載1でも多少触れましたが、カンボジアには「学校が楽しくない」という理由でドロップアウトしてしまう生徒がまだまだ多数います。学校を少しでも楽しい場所にしたい、スポーツを通じて様々なことを教えていきたい、ということで学校を楽しい場所にする1つの手段として、運動会実施という運びになりました。

今回の運動会開催は、学生団体SeedA様(代表:飛矢 智希)を中心に行われました。出国前に愛知県内の中学生と種目を一緒に考えたり、飛矢さんからはインターン生の全体マネジメントを任されるなど、運動会に携わる1人として、様々な機会をいただきました。

SeedAのイベントで、中学生と一緒に1つのゲームを考えました。
非常に短い時間でしたが、彼らのアウトプットにはかなり驚きました。

ギリギリでいられても困る…

しかしながら、異国での運動会開催は日本のようにすべてがうまくいったわけではありません。運動会のすべての情報が共有されるのが前日や当日になることもあり、SeedAも含め、自分たちが何をどうすればいいのか全くわからず、準備もままならないまま本番を迎えました。

カンボジアの文化として、どんな大事な出来事だとしてもかなりギリギリにならないと伝えてくださらない。

今回の場合だとJISのディレクターがギリギリまで詳細を伝えてくださらず、その中でインターン参加者との会話でミスコミュニケーションも生まれてしまい、インターン参加者の中では不満が噴出してしまうことも多々ありました。

1つ1つのゲームに対して本気で一喜一憂。

苦労した中で見えた課題

そんな中でも、運動会自体はスムーズに運営することができました。手探り状態の中でもインターン参加者が子供達を整列させるのを手伝ってくれたり、途中には一緒に競技に参加したり。また子供達も全力で楽しんでくれたのと、参加者全員でスポーツの楽しさを共有できたのは本当に貴重な経験になりました。

最終日の午後には文化交流会も開かれ、「ソーラン節」やスペインのダンス、カンボジアでの流行曲のカラオケなどが行われ、大いに盛り上がりました。

ただ、会期の中でどうしても“許せない“気づきもありました。

ルールを守ること、危険に対する意識の低さ

子供達はもちろん、一部の先生もルールを守ろうとしない。また危険であることがわからないと会期を通じて感じました。

具体的には『台風の目』でバトンタッチの際にフライングをしてしまったり、『玉入れ』の際に、合図の笛が鳴った後でもお構いなしに球を投げ続けたり、綱引きでは縄をスタートすぐに持ち上げやすくするために縄を足に引っ掛けたり。また運動会を行なっている同じフィールド内でサッカーをしようとしたり。

子供達には感情ではなく、「こういう理由でダメなんだよ」と説明しましたが、返ってくる理由は「向こうもやっているから」。

心の中では「いや、そういうことじゃなくって…」と何度も思いました。

綱引きでもルールを徹底させようとyour hands, on your headさせるも、足が…

生活面でもトゥクトゥクが道路を平気で逆走するなど、普段から感じていることでもあるので、この意識の違いは文化的な違いなのかもしれません。

しかしながら、自分の価値観として「目標達成」うんぬんよりも、

『まずやるべきことをしっかり行った上で自分のやりたいことを行なっていくことを是』

と考えているので、この文化の違いに非常に敏感に反応してしまいました。

3日間の運動会をやりきった学生団体SeedAのメンバーとインターン参加者
後列左から4人目が花本、最前列中央が代表の飛矢さん

この『壁』にどう取り組むのか?

運動会の翌日からも、もちろん通常の授業が待っています。ここで感じた文化の『壁』に対して、どう取り組んでいくのか。その中にどうやってこの気づきを、すでに決定しているJISのカリキュラムにどう取り入れていくのか、が今後の課題となっています。

自分のやりたかった『目標達成』の授業と『ルールを守る』ことの重要性をどう組み込むのか。

インターンの終わりも近づいてますが、最後の最後まであがいて来ます。

 


【花本夏貴さんの参加したEducation Innovator Programmeの詳細はこちら!】