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ウガンダの農家さんたちの生活環境を改善したい!【海外インターン体験記】【連載3】神戸大学 岡村冴花

こんにちは!
ウガンダでの研修が残り1週間ほどとなりました、神戸大学国際人間科学部一回生の岡村です!

今回は、私のインターンの内容についてお話ししようと思います。

まず、どんな活動をしているNGO団体なのか?

私のインターン内容を語る上で欠かせないのが、私の勤務先のNGO団体『Multipurpose Training and Community Empowerment Association』についての基礎知識です。

『Multipurpose Training and Community Empowerment Association』略してMTCEAは、所在地のイガンガ県周辺の農家さんの共同体を定期的に訪問して農法に関するアドバイスを行ったり、生徒を募ってパソコン教室を開いたり、地域に密着して活動を行っているNGO団体です。
私はそのうちの、農業に関わる分野でインターンを行っています。

ウガンダの人の8割以上が農業をしている!

副題にある通り、ウガンダの人口のうち8割は農家さん。
でも、そんな国を支える立場にある農家さんの生活の質は十分なものではありません。

トイレが無い家があったり、煙をたくさん排出するストーブのせいで泣きながらご飯を用意したり、子供の学費が払えなかったり……。

そこで、MTCEAでは農家さんたちの理想の家づくりを進めることとなりました。

理想の家づくりのためのミーティング。 小さなNGO団体なので、皆がそれぞれ意見を出し合いやすいです。

小さなNGO団体なので、皆がそれぞれ意見を出し合いやすいです。

そして、目指すこととなったのが以下の6点。
1、食料安全の保障(生活に必要な、十分な栄養を含んだ食料を確保する、ということです。)
2、栄養の改善
3、環境保全
4、集団でのプロジェクト推進(例:村全体で協力して牛を飼う。)
5、衛生状態の向上(例:トイレ、手洗い場の設置)
6、コミュニティー全体での貯金

そして、全ての要素をまとめて、”HOME IMPROVEMENT”と呼んでいます。
全部しっかりと説明したいのですが、詳しくはMTCEAのfacebookをごらんください。(https://web.facebook.com/MTCEA.Uganda/)

私の滞在期間内に全てのワークショップを行うことはできませんが、もしこれらが達成できたなら、農家さんの生活は大きく変わるのではないか?と楽しみです。

↑話し合った末に考え出された農家さんの家の理想形を、わかりやすく絵にしたもの。
ただ、書き終わった後にスペルミスを見つけてとても落ち込みました……

外部から来た私の価値とは?

最初のワークショップは、食料安全保障に関するもの。
MTCEAは、農家の皆さんに家の周りにバナナ農園を作ってもらうことで、必要最低限の食事と栄養、そして売却した時には収入源にしてもらうことを考えています。(ただ、バナナは栄養価が高いために土地の栄養分を吸い取ってしまうので、家畜の糞や落ち葉を利用した肥料を用いる必要があります。)

バイクに乗って1時間かけ、農村の一つへ。
MTCEAが協力している農家のグループは大きく分けて3つの県に分かれており、その中に26もの農家グループが存在します。
中にはバイクで2時間ほどかかる地域もあり、ボランティアでここまで自分を犠牲にしている団体の方の思いに圧倒されます。

↑箇条書きにしたプロジェクトの要素を説明し、その利点などを説明します。

ただここで問題なのは、農家さんに英語がわかる方が少ないということ。
現地のボランティアの人が通訳してくれないと、言葉が通じません。

また、現地の人だからこそ取り上げやすい説明する上でのエピソードなどもあり、私が説明して現地の人に訳してもらうより、現地の人が説明した方が明らかに効率的だと感じました。
外部から来た私の価値とはなんなのだろう?と考えさせられ、時には虚しさを感じます。
この問いは、研修が終わりに近づいた今でもずっと考えています。

↑いいバナナの芽の見分け方を紹介しています。

 

↑実際に説明するだけでなく、村の人と一緒に実践演習をします。
これはバナナの種を植えているところです。

 

1週間後……

1週間後、私と2人の現地ボランティアさんで、農家の皆さんがどれくらいこの取り組みに賛同して実行に移してくれているのか調査しに行きました。

すると、農家さんの家の周りには新しくバナナが植わっていました。

↑一番見事に作られていたバナナ農園。
もともとここには硬い地面しかなかったのに、1人で耕して種を植えるということをやり遂げたそう。
その精神に感服します。

ただ、ワークショップに参加していた全ての農家さんが実践しているわけではありません。

当たり前ですが、このバナナ農園を「やりたい」と思う人と、「やりたくない、メリットを感じない」、と思う人がそれぞれ存在します。
どうすれば、より多くの人に役に立てることができるのか。
自分からやろう、と思えるような提案ができるのか。

きっとこれはボランティアをする上で難しい、けれども受け入れてもらえた時を想像するととてもワクワクする。そんな問いなのではないかと思います。

それでは今回はこのへんで!

読んでくださってありがとうございました!

Webaale nyo! (Thank you very much!)

 

 

Jebaale ko、Uganda!!【海外インターン体験記】【ウガンダ】【連載2】神戸大学 岡村冴花

皆さんこんにちは!神戸大学1回生の岡村冴花です。

ウガンダでの滞在が後半戦にさしかかろうとしています。

今回は私がウガンダに来て、海外インターンシップや生活をしている中でよく考えることについて書こうと思います。

何もできない……

私のホストファミリーの長女、マリアは16歳。

9月の最初の3週間は学校がお休みらしく、家に帰って来ていました。

ある土曜日の朝、私が起きた時に、マリアは朝ごはんも食べずに食器を洗っていました。

プラスチックのタライに水を溜めて洗っています。

キッチンに水道が通っていないので、20メートルほど離れた蛇口から水を運んで来て利用しています。

手伝いながら、「自分からやっているの?」と訊くと、「そうだよ」と返事をしてくれて、「あなたは日本でよく皿洗いするの?」と訊かれました。

返答に困ったのは、私はほとんど母の手伝いをしてこなかったからです。

人間として恥ずかしくて、答えるのが辛かった。

マリアは家に帰っている間こうして家事の手伝いをして、それでも優秀な成績を修めて奨学金を受け取っているそうです。

皆でご飯の準備をしている様子。 まな板を使わずナイフだけで器用に芋の皮を剥いていきます。

また、「ジャガイモの皮剥ける?」と訊かれた時に「できない(いつもピーラーを使っているから)」と答えたり、服を手洗いしていると、私の下手さを見かねてホストファミリーが手伝ってくれたり……。

私ってなんにもできないんだな。

今までの人生で学んできたことって、ここで生活を営む上でなんの役にも立たないんだな。

と実感しました。

自分はなんて傲慢な生活を送っていたのだろう

私はウガンダに来る前、どうして自分が大学に入ったのか、大学で何がしたいのか、わからなくなっていました。

「授業がつまらない」とか、「大学生活が予想と違った」とか、いろんな言い訳をしてなんとなく生きてきました。

でも、ここに来てから、「自分はなんて傲慢な生活を送っていたのだろう」と毎日思います。

子供を見れば、何回来ているのかわからないほどぼろぼろの服を着ているし、年端もいかない子供が毎日井戸でポンプを押しつつ水を汲んで運んでいます。

井戸で水を汲むために集まっている子供たち。 一番辛いのは、この重いポリタンクを家まで運ぶことです。

なんとなく大学に通って何十万もの学費を両親に支払ってもらうより、過酷な環境の中で生きているこの人たちにそっくりそのままそのお金を渡してしまう方が、よっぽど世の中のためになると思いました。

普通の生活を送っているだけでも、これからの人生の行き方について考えさせられる瞬間がいくつもあります。

生活の助けになるようなことがしたい

なんにもできない私を、それでも受け入れてくれるホストファミリーの皆さん。

ホストマザーは私のことを実の娘のように、家に住んでいる同年代のお姉さんたちは私のことを友達や妹のように扱ってくれます。

そんな彼らに少しでも恩返しがしたくて、休日一人で街に出かけ、店員さんと相談しながら20メートルほどのチューブを購入。

離れた場所にある蛇口に取り付けてみました。

キッチンまで伸びるチューブ。お店の店員さんやお客さんが総出で、蛇口とチューブの接合部分を作ってくれました。 中を水が勢いよく通っていきます。

無事に使えました!

これで、蛇口からわざわざ水を運ぶ必要は無くなります。

自分のちょっとした思いつきがうまく行って、そして何より喜んでもらえたのが嬉しかったです。

しかし、そんな蛇口の水もよく止まります。

そんな時は、家から30メートルほど離れた井戸まで行って水を運ばなければなりません。

今まで、「干ばつ地帯に住んでいる人々の中には、何キロも離れたところから水を運ぶ生活をしている人もいる」と聞いたことがありましたが、

実際に水を10メートルでも運ぶと、その途方も無いつらさに呆然とします。

私がこの問題に一人で取り組めるのはここまでだったけれど、インターンシップを終えた後も、長い年月をかけて、この問題に関わっていきたいと思いましたし、それが私を迎え入れてくれたホストファミリーへの一番の恩返しになるのではないかと思います。

「大学で学問を学ぶ」ということの意味が、一つ増えた瞬間になりました。

 

それでは今回はこの辺で!

次回は私のインターンのことについてお話しできればと思います。

読んでくださってありがとうございました!

Webaale nyo! (Thank you very much!)