【Youthspeak Forum 2016】
manma 代表 新居日南恵さん カウントダウンインタビューNo.1

カウントダウンインタビュー第一弾は任意団体 manma 代表
新居日南恵(におりひなえ)さんへのインタビューです。

現在慶應義塾大学法学部政治学科に在学中の日南恵さん。今回はYouthspeak Forumに向けて、日南恵さん自身の活動や課題意識について、お話を伺いしました。

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ーご登壇を引き受けていただいた理由から、ご紹介いただけますか。

まず、代表の福村さんからお話をもらったことが大きかったです。
同世代で尊敬する友人と一緒にできることがあるならぜひ、と思いお引き受けしました。

ーそうだったんですね。アイセックのことは以前からご存知でしたか? 

名前を聞くことは以前から多かったのですが、最近manmaのホームページにヒアリングの問い合わせをいただくことが増え、何人かにお会いする機会がありました。

会った人たちはどの人もとてもまっすぐで、こんなに頑張っている人たちが1000人以上いるってすごいパワーになるな、と感じました。

アイセックの人たちは、今も素晴らしいけれど、もっともっとできることがあるんじゃないか、やり方次第では、本当に未来を変えるエネルギーを秘めているんじゃないか、という期待の気持ちが湧いてきた、というのも登壇を決めた理由の一つです。

ー勿体無いお言葉ありがとうございます。

 

ー日南恵さんご自身のバックグラウンドについて、教えてください。

別の記事でも書かせていただいているのですけど、私の中学時代は、それはそれは内気な女の子だったんです。それこそ、一目散に家に帰って、ドラマを観るような。

ー今のお姿からは想像がつきませんね。何か変化のきっかけがあったのですか?

はい。中高一貫に通っていたので、受験をすることなく高校に入ったのですが、それからしばらく経つと、大学を意識するようになってー今の環境を変えなきゃ、と考えるようになりました。そんな時、NPO法人カタリバのページを見つけました。

詳しくは私が編集しているコチラの記事を読んで欲しいのですが(笑) カタリバとの出会いをきっかけに、私の高校生活は見違えるように変わりました。様々な学生団体に参加し、色々な活動に打ち込むようになったんです。

高校3年生の時には、全国の高校生100人と国会議員が永田町で社会問題について議論するイベントを行う団体「僕らの一歩が日本を変える。」を友人たちとともに創設し、ある種の達成感で満たされていました。

ー様々な活動をされていたのですね。その中からmanmaを立ち上げよう、と思ったきっかけはありますか?

きっかけは、「自己肯定感(自分の存在そのものに対する肯定感)」というキーワードに高校時代出会ってからですね。同世代と関わっていく内に、自分の存在に自信を持てない人の話を多く聞くようになって…。そんな中で、「何かができるから」ではなく「存在そのものに価値があるから」という自己肯定感を持っていないと、人は生き残っていけない、という結論に至りました。そしてそのためには家族の存在が重要だと、気づいたのです。

もともと、経済社会がどんなに良くなっても人間一人一人が良くなければ社会は良くならない、という価値観を持っていたのですけど、それから私の興味は、どんどん政治や経済などの「社会」への関心からそこで暮らす「人」に変わっていったんです。

…話が長くなりそうなので、当日にお話ししても良いですか?

ーもちろんです!

 

ーmanmaでは、どのような活動をされているのですか?

manmaは、”いまの女子大生の手で安心して母になれる社会をつくる”をコンセプトに活動する、女子大生チームです。学生が現役子育て家庭の日常に1日同行し、生き方のロールモデルの生活を体験する「家族留学」の取り組みを中心に、就職前の学生に仕事のキャリアだけでなく、その先の結婚や出産も含め、主体的に人生を設計する機会を届けています。

ー活動の中で、社会に対して感じた課題意識などあれば、教えて下さい。

沢山あるんですけど、大きくいえば現状の日本の家庭環境がとても閉鎖的なことが課題だと感じています 。例えば家族留学をお願いする中で「私が100%育てないと子供が悪い子になるー誰か他人に預けて子供がぐれたら、絶対に許せない」なんてそれくらい強い言葉にも触れて…。

—確かに、現代の母親には様々なプレッシャーがのしかかっていますね。

そうなんです。介護の問題、家事労働の問題もあって、自分も働いていて、子供も育てなきゃいけない… これではいっぱいいっぱいになってしまいます。子育てを頑張りたい気持ちはあるけれど、完璧にやりきれないもどかしさに葛藤を抱いているひとばかりです。そんな余裕のなさは子供にも伝わります。また、親にとっても、24時間365日、やるべきことが常に出来ていない自分がつきまとっていることは、ものすごいストレスとなってしまいます。

なおかつ、子育てに他者が介入しないと、親以外から見守ってもらえる、愛着をもらえる機会が生まれません。そして親以外の価値観を知らない子供は、親の価値観に必死で合わせようとし、その中だけでのみ、評価されようとしてしまうのではないか、と思っています。

—近年、多様性を育もうとする試みが多いのにもかかわらず、ですね。

はい。なので、子育ての負担軽減という意味でも、子供たちの価値観を育てるという意味でも、子育てに第三者が関われるような動きがもう少し広がっていけばいいな、と思っています。

—私も、そう願っています。

 

ー今回のYouthspeakのテーマである「2030年の社会」は、どのように想像していますか?

2030年の未来ですか… 実は正直、想像がついていないんです。もともと私、「人生は社会実験だ」と思ってるんですよ(笑)

—社会実験、ですか!

なんていうか、私子供の頃はお話しした通り大人しかったんですけど、manmaの活動を通じて、オタクっぽさが現れ始めたな、と思っていて。つまり、何が言いたいかというと、manmaの事業を通して社会に向けて課題意識を投げかけていくことで、全然今まで思ってもみなかった反応や学びが自分の中に飛び込んできて、それを深掘りしていくことが楽しいんです。だから、未来のことははっきりとは見えないけれど、目の前の一つ一つの謎を解き明かしていくなかで、キャリアを作っていきたいな、と。

—それはやはり、自己肯定感という「テーマ」が定まったから、ですかね。

そうだと思います。テーマといえば、実は春から慶應の大学院—慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科に進学が決まっていて、そこでも「子供の自己肯定感」をテーマに研究しようと考えています。

—ええ!?全く存じ上げませんでした。おめでとうございます!

ありがとうございます!言うタイミングを逃して…(笑)

—なんでまた、SDM(慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科)なのですか?

SDMって、学問が本当に分野横断的で、学生も社会人の方が多くいます。事業を続けながら、私の興味分野を研究したいと考えた時に、ここしかない、と思いました。

—日南恵さんの学問でのご活躍も、楽しみにしています。

 

ーそれでは最後に、参加者である若者たちへ、メッセージをお願いします。

若い間にしておくべきことの一つは、「リスクを取ること」 だと考えています。一歩踏み出すことの怖さは、もちろん知っていますし、と同時に、その楽しさも知っているつもりです。

このフォーラムが、この記事が、一歩踏み出す勇気になれば、幸いです。当日、お会いできることを楽しみにしています!

—日南恵さん、ありがとうございました。
<プロフィール>

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新居日南恵[におり ひなえ]さん

慶應義塾大学法学部政治学科 在学。東京出身。1994年生まれ。

2014年に”いまの女子大生の手で安心して母になれる社会をつくる”をコンセプトに掲げ、任意団体「manma」を設立。2015年1月より学生が子育て家庭の日常生活に1日同行し、生き方のロールモデル出会う体験プログラム「家族留学」を開始。

 

 


YouthSpeakとは、若者が社会に対して意見を発信し、多くのセクターや専門領域のアクターとつながり、行動を起こすことを可能にするプラットフォームです。

社会に存在する問題は様々な要因が複雑に絡み合っているため、1人の力、1つの組織の力では本質的な解決ができません。
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