【YouthSpeak Forum 2016】
『Why Youth?』ーーパネルディスカッション

2016年10月16日、アイセック・ジャパンは国際連合の掲げる持続可能な開発目標SDGsをテーマとした社会人・学生の登壇イベント「YouthSpeak Forum 2016」を開催しました。本記事では、第4部で行われた『Why Youth?』という若者をテーマとしたパネルディスカッションを取り上げます。

 

▼登壇者

株式会社ハピキラファクトリー 代表取締役 正能茉優様
NPO法人僕らの一歩が日本を変える 代表理事 後藤寛勝様
一般社団法人re:terra lab. 代表理事 渡邉さやか様
mamma 創設者/代表 新居日南恵様
▼モデレーター
NPO法人アイセック・ジャパン専務理事 福村圭祐

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福村:

本当に面白い人が揃っていますね。僕はモデレーターですが、僕以外で盛り上げられればなと思います(笑)。

 

正能:

正能と申します。社会人3年目です。私は大学3年の時、株式会社ハピキラファクトリーという会社を立ち上げました。地方にある、パッケージはダサいけどイケてる商品を可愛くしてパルコ伊勢丹で販売しています。
大学卒業後は、博報堂でプランナーをしていました。そのあと、今月からですが、ソニーで働いています。
私は、副業をしようとしているんです。今日はそういう働きかたについても話せればなと思います。長野の小布施は、栗菓子で有名なところ。そのなかで「栗鹿ノ子」っていう、美味しいのに50~60代のおばさんにしか売れない商品があって。町の人は、若い人向けにキラキラのシールを貼って売ってるんですが、私は「全然売れなくない?」って思ったんです。「じゃあやってみろ」と言われてつくったのが「かのこっくり」。パッケージだけ変えましたが、パルコで2000個売りましたよ。実はその売り子をやってくれたのがひなえちゃん(注:新居日南恵さん)でした。

 

後藤:

NPO法人ぼくらの一歩が日本を変えるの代表理事、後藤寛勝です。今回は女性の中に男一人ですね。なんだか家にいるみたいな感じになっていて、ぐうたらっぽくなるのがきついけど頑張ります(笑)。普段僕は若者と政治をつなげる活動をしていて、政治を語ったり文句言ったりしています。中央大学4年で、94年生まれです。去年は内閣府の地方創生推進室の委員会に入り、地域ブランドをどうするのか考えていました。僕は新潟南高校の出身なんですけど、その地域は若者の政治への関心が低いんです。それで、政治と若い人がつながる場所と機会を作ろうと思いました。高校生のときから政治家になりたくて、受験を頑張っていましたね。ももクロ(注:ももいろクローバーZ)のライブを見て、こんなにも社会を変えて盛り上げてるな、自分は勝ててないな、頑張りたいなと思ってました。選挙権成立したときは、ももクロにやっと勝ったなって(笑)。僕は、高校生と国会議員のディスカッションを開催しています。高校生が政策提言していくんです、200人くらいの国会議員に対して。また票育というのも行っています。イベントだけじゃ、政治への意識は変わらないんです。だから、学校の教室で実現したいと思いました。18歳に選挙権が付与され、若者が政治に関心を持たなきゃいけないというのがスタンダートになってきたときに、学校でできればいいなって。

 

渡邉:

こんにちは、渡邉です。私1人だけ、実はyouthじゃないです(笑)。他の3人プラス10歳ですね。なのでやっぱりキャリアの変遷を話したいです。大学時代は国際協力を勉強していました。11歳に、初海外がネパールで、その後国際協力をやろうとして、大学院も行きました。今やっているのは、JICAや経産省が民間と事業を作ったり、社会課題解決したりするスキームづくりのコンサルなどです。3.11大震災後には、陸前高田で新規事業もやっています。大学院の後にはビジネスを学ぼうとIBMに就職しました。4年後に、一般社団法人re:terra lab.を作りましたが、今は一般社団法人だけじゃなくて会社も持っています。地方創生で熊本や東北、アジアの途上国に関わっています。

 

新居:

はじめまして、慶應義塾大学の新居と申します。1ヶ月前にワシントンD.C.へ行き、日米間の関係を安全保障以外でもつくっていこうということで、日米女性フォーラムに参加してきました。私が大学1年からやっているのは「家族留学」。女性が輝く社会を作りたいんです。これまでは結婚して家庭に入るのが主流と言われていましたが、これからは共働きが主流となります。親が専業だったが自分は共働きというライフコースもありえます。家族留学は、OBOG訪問の家庭版です。250家庭と、共働き家庭のリアルを見てみたいという学生をマッチングします。私自身は、外務省の政策である「World assembly for Women」のアドバイザーもやっています。若者の結婚の希望を叶えると言っているおじさん・おばさんの中で、20代で発言するんです。加藤大臣が声をあげ、結婚・出産・子育てに関わる問題解決のために色々やってらっしゃいます。

ys2016ss4_後藤様

福村:

この自己紹介だけでも尖ってる感じが見て取れますね(笑)。このフォーラムの前にみなさんとお会いしたとき、SDGsにコミットするために事業をやっているわけではないという話をしました。自分自身の興味のあることを追求したがゆえに、こういう形になったよねということでした。好きなことを見つけること自体が難しいと、個人的には思っているので、みなさんがなぜ今のことをやろうと思われたのか、そして継続してこられたのかを話していただきたいです。

 

正能:

まず私は、今から7年前に、国土交通省が主催し約1700の自治体で行われていた地方創生インターンというのに参加することになりました。長野県の小布施町に行くことになったのですが、当時は「まちづくり」という言葉がやっとできた時代で、まだまだ色々な人が色々なことを話していました。道路だけがまちづくりじゃないと町長に打診したところ、じゃあ面白いことをやってみろと言われたんです。私はダボス会議に注目して、同じことをできるのではないかと思い、小布施若者会議を創りました。会議は現在も行われており、日本各地で展開したモデルにもなりましたが、1つ不満なことがあって。
それは、女性の参加者が2,3割と少ないことです。当時は女性がそういったことに参加するという空気ではなく、また地方創生への注目も全くありませんでした。それがとても嫌で、どうしたら女性が地方に興味を持つのかというところから、「可愛いを」入り口にしようと会社をつくったんです。

福村:

後藤さんは新潟出身ということもあり、もともと地方創生もやっていらっしゃったんですよね。正能さんとおふたりを比較することがいいと思うので、ぜひ話していただきたいです。

 

後藤:

話は少し変わりますが、セッション2で、関心がある社会課題は何かという問いがありましたよね。そのとき、参加者のみなさんから答えがバンバン出てくるのにびっくり。後でいっぱい、僕も聞きたいなと思ってました。みなさんにとって政治ってどういう印象ですか?

 

参加者:

難しい。おじさんがやってるような印象です。

 

後藤:

確かに言ってくれたように、「おじいさんおばあさん」とか「めんどくさい・わかりにくい」ですよね。でも僕が17歳のときの政治に対する印象は、「超便利」。これが始まりでした。
僕は新潟市の進学校に通っていました。そこでは、学業以外の得意領域持ってる人もみんな、17歳の時にはその領域での進路を諦めていました。それぞれ、いろんな理由があると思いますし、文句はありません。ただそのとき、農業や教育、ITなどの多様な分野をひっくるめてよくできるのは政治だと思いました。僕自身はそんなに得意分野がなかったけど、政治を取り柄にできたら世の中は良くなるなと思い、政治をやろうと決めました。便利な政治をみんなにどうしたらわかってもらえるのか、若者に対して政治のハードルをどれくらい下げられるか、必死に考えていました。当時、自分の周りに政治の話をする人は誰もいません。僕が政治の話をしたときに、「後藤勘弁して」って言われるのが悔しくて…。でも興味ある子だけ読んで本読んだり、上京してNPOに仲間探しに行ったりした結果、今の仲間が見つかりました。それが僕のきっかけです。

ys2016ss4_正能様

福村:

正能さん・後藤さんのおふたりは地方創生に関わる事業をなさっていますが、渡邉さんはカンボジアの地域という、グローカルな環境で事業をされています。その原体験についてぜひお聞かせください。

 

渡邉:

初海外で行ったネパールで出会った、ストリートチルドレンが私の原点です。大人たちが、11歳の私に彼らを見せないようにしていたことや、飴を「渡す」のではなく「撒く(まく)」というのを聞き、なんでこうなるんだろう?と思うと同時に、ネパールの豊かさとは何なのだろう?と考えました。
そう考えた背景にはきっと、自分の出身も関係しています。私は長野の田舎出身で、コンビニもなく、学校までは歩いて1時間。生活の豊かさとは何なのか、自然と考えることが多かったのだと思います。
ネパールでの体験をもとに、大学・大学院も選び、卒業後は国連に行こうと思っていました。しかしそのとき、いかに1つのセクターの中の人でしか議論をできていないということに気づいたのです。そして、もっとビジネスについて知らなければと考え、コンサル会社に就職しました。入社試験で、「私は3年でやめます」と言ったんです(笑)。今でこそ副業は許されますが、当時はなかなか認められなかったので。
3年が経ち、さらに1年経ったタイミングで震災がありました。それがきっかけで、海外の途上国と日本の地方の課題は似ており、同じように事業開発の必要性もあることに気が付きました。そして私は陸前高田と、ボランティアに行き思い入れのあったカンボジアでもビジネスを始めました。地方も途上国も、私にとっては変わらないもの。一緒にやる人がいればやるっていうだけです。
福村 最後に新居さんにお聞きします。話をお聞きするなかで、現在の経験のきっかけが小さなことであるという意味では、一番私たちに近しい存在なのかなと思っています。そういった観点から自分の原体験を語っていただきたいです。

 

新居:

私もまさに、その近しさを感じています。私は、いわゆる”意識高い高校生”でした。こういう講演会や大学生が集まる学会に行っていました。「色々なイベントで色々な人に会い、色々知りたい」という感じの高校生だったんです。私は「枠にはまってください」と言わんばかりの自分の学校になじめず、学校外に居場所を求め、今やっているような楽しいことをしたいなという思いを持っていました。ただ、みなさんとは違って夢も社会課題への関心もなく、自分のやりたいことが何かを模索していましたね。私も過去に、SDGsについて話を聞く機会がありましたが、壮大で、どうアクションすればいいのかわからないなと感じたんです。でも、やりたいことを明確に語る人がかっこよくて、いつか何かをやりたいなと思っていました。
私は慶應義塾大学に推薦入試で入りました。なので志望理由書を書いたんですが、そこで自分が何の社会課題を解決したいか書かなくてはいけませんでした。大体の子は「カンボジアの貧困を」とか「政治家で日本を変えたい」とか。自分にはなかなか見つからなくて悩んでいたら、友達に、「あなたは難しい課題を考える必要はない。そういうタイプじゃない」「一番誰よりも日常的に考えている悩みとか課題認識を紙に書いてみなさい」と言われて。
私は双子なんですが、自分と比べては自信をなくし、すごく悩んでいました。そうした自己肯定感が自分の取り組むテーマであると決めたことが転機となり、色々な取り組みが始まりました。かしこい・かわいいだけじゃなく、それぞれの存在が良いんだと思うためには何が必要なのかと考えたら、”教育”ではないかという結論になりました。(認定NPO法人)カタリバに行き、色々と考えていくなかで、もっと根本のところに興味を持ちました。そして、家族から「賢いから素敵」と思われるのではなく、「見守ってるよ」と思われている自信を持つことができたら、世の中にも自信を持って出ていけると考え、manmaを作りました。
私たちはつい、遠い問題や目の前の就職・キャリアのことしか考えようとせず、家族のこをと考えていません。家族は人を育てる大事な組織なのに、多くの人が何も考えないまま世の中に出て行くのが疑問になったんです。そこで、仕事だけではなく結婚・出産・子育ての話も聞けるようにするため、家族留学を始めました。(※家族留学…mammaが実施する、女子大生と子育て中の家庭をマッチングする取り組み)最初から社会課題に関心があったわけではありませんが、そのへんにいる共働きの家庭にお願いして、そのへんにいる悩んでる学生とマッチングするという簡単なモデルから始められました。なので、興味・関心は、何かをやっていく中で見つかるんじゃないかと思っています。

 

後藤:

僕以外の3人も皆さんそうですが、「そこに人はいないが、どうにか人に関心を持ってもらい、参加してもらう」というのがキー。これは、日本と世界の間の隔たりです。僕は先進的に国民の政治参加を進めている国の団体の視察をしていますが、そこで感じたのは、人数が少なくても政治が回るのは政治参加が進んでるからだ、ということです。日本では「政治行こうぜ」と言うのは上から目線で嫌だなと思われますが、政治家が少ないと自分たちも参加しなきゃいけないんです。おのずと参加したくなったり、自分のやったことや言ったことが社会や地域に貢献していると感じられる経験が大切です。SDGsへの参加を日本でやるのは難しいですが、僕の結論としては、大きな課題に対して自分の本当の興味分野ややりたいことを見つけるのが大切だと思います。

ysf2016ss4_渡邉様

福村:

その通りだと思います。いいメッセージですね。僕は、公聴会に若者が呼ばれ始めるというような機運が世界的にあるのかなと思っています。そこで、海外と比較して日本の若者が進んでないのがなぜだと思われますか。

 

新居:

私の場合はやっぱり、「若い世代を巻き込まなきゃ」という危機感を大臣クラスの人が持っているというのが大きいと感じます。SDGsに関してもそうだと思います。私の場合は少子化対策がテーマなので、大臣が20代を入れたいということで声をかけてくれました。なので機運はあると思っています。
今まで若者が参加できなかったのは、意思表示をしてこなかったからです。みんな、何かしらの課題意識はあるはずです。「おっさん違う!」とか「国の方針違う」と思うことがあっても、声をあげなかったら、大人は声を拾えません。私が政府に呼ばれた理由は、「私は興味がありますよ」とずっと発信し続けた結果、若い世代でも課題意識を持っているということに気づいてくれたからだと思っています。

 

後藤:

その通りだと思います。ところで、僕には絶対に言わない二つの言葉があるんです。それは「政治に関心持ってください」「投票にいってください」。政治では若者という層がマイノリティであり、また政治に無関心という社会課題があります。僕もまず、意思表示を喚起していくことが重要だと思っています。ただ、政治に関心持つとどうなるのか示すなど、目の前のことにアプローチするのではなく、僕たちは未来への投資を行いたいと思っています。

福村:

最後に、パネラーの4人から参加者のみなさんへメッセージをいただきたいです。パネラーとしてではなく、ともに推進していく若者として、どのようにやっていきたいですか。

 

渡邊:

私はみなさんと年が離れているけど(笑)、本気の想いがあって、それを受け取ってくれる人がいたらいいんじゃないかな。それが10年後に代わってもいいと思います。色々な人との出会いを経験してください。
後藤:

僕は全然チェンジメーカーではありません。そういうリーダーは、ある種の才能とか、選ばれた人がなることが多いと思います。だから僕は、フォロワーシップが重要だと考えています。政治って、興味を持つことさえ難しいです。でも、日常の気づきはあると思います。そういう気づきを発揮できる場所がないことが問題なんです。要はリーダーに任せてついていくのではなく、フォロワーシップ発揮し、一緒にやっていくのが大事です。みなさんとも一緒にやりたいと思っているので、よかったら興味がある人は、おもしろい政治の授業を一緒に届けにいきましょう。

 

正能:

大人になればなるほど、何かを捨てないといけないですよね。出産をしたいけど仕事が…とか。その反面若者は、想いだけで行動できるから身軽なんです。だから、想いがあれば実現しようとしてみるべきです。また、たとえば私の場合、地方のものをかわいくしたいと言ったとき、それを言うのがおばちゃんだったら「ふーん」と返されてしまうと思います。でも私が若者だから、大人は無条件で力を貸してくれます。
そうやって、若さを自分なりに価値化していくことがポイントですね。

 

新居:

助けてくれた人がいるからこそ自分がいるって感覚は、皆さんにもあると思います。私自身、内閣府の委員というのは、身の丈以上だとわかっています。プレッシャーも感じますよ。でも、それは私に価値があるからではなく、若い世代へ期待しているからなんです。内閣府の会議も傍聴席があるので、結婚についておじさんがどんな議論をしているか、ぜひ聞きに来てほしいです(笑)。私が後藤くんのパッションによって最後まで「ぼくいち」をやろうと思えたみたいに、刺激しあえる仲間がいたら素敵ですね。今回の場がそのようになったらいいなと思います。ありがとうございました。

 

 


YouthSpeakとは、若者が社会に対して意見を発信し、多くのセクターや専門領域のアクターとつながり、行動を起こすことを可能にするプラットフォームです。

社会に存在する問題は様々な要因が複雑に絡み合っているため、1人の力、1つの組織の力では本質的な解決ができません。
多くのセクター、多くの専門領域、そして若者がつながり、社会に対して課題解決に向けた動きを起こしていくことが必要です。

YouthSpeakは「YouthSpeak Survey」「YouthSpeak Insight」「YouthSpeak Forum」「YouthSpeak Project」という4つのプロセスでそれを実現します。

2017年度は、YouthSpeak Surveyの回答者数5000名を目指し、サーベイの更なる普及に努めています。
日本全国の若者のみなさま、ぜひサーベイの回答やSNSでのシェアなどで、ご協力いただければ幸いです。

 


 

【YouthSpeak Forum2016】
『社会課題をどのように解決していくか』――パネルディスカッション

2016年10月16日、アイセック・ジャパンは国際連合の掲げる持続可能な開発目標SDGsをテーマとした社会人・学生の登壇イベント「YouthSpeak Forum 2016」を開催しました。本記事では、第3部で行われた『社会課題をどのように解決していくのか』をテーマにしたパネルディスカッションを取り上げます。

一般社団法人Japan Innovation Network 専務理事 西口尚宏様

公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー・スペシャリスト 大野容子様

外務省 国際協力局 地球規模課題総括課 遠藤智様

Japan Gaza Innovation ファウンダー 上川路文哉様

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西口:

ジャパンイノベーター組織の専務理事の西口尚宏です。

突然ですが、私から皆さんに一番お伝えしたいのは、世界は繋がっているということです。 これからは世界中のイノベーションシステムと繋がりながら、いかに大きなことを起こすのかが問われてきます。 私はUNDP(国連開発計画)と共同で、SDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいます。具体的にビジネスと関係させる基盤として、ニューヨークとも連携して運営をしています。 この事業のポイントは、日本企業や皆さんのような学生、海外の方、日本にいる20万人の留学生と連携しながら、具体的な成果を出していくことです。 そこで、今回はアイセックの皆さんとコラボレーションしたいと思いました。 今日は皆さんにとって、参考になる意見が出せるように運営していきたいと思います。

 

大野:

公益社団法人Save the Children Japan(以下SCJ)の アドボカシー・スペシャリスト、大野容子と申します。

SCJはNGO団体であり、政策提言という立場から様々な協働を行なっています。例えば、SDGsを中心に置いて、政府国会議員や外務省などへの働きかけを行っています。 また、国際機関や企業、有識者の方等との連携も取っています。 SDGsは、開発だけではなく、環境や国内の問題にも取り組む包括的な目標です。 だからこそ、国際協力のNGOのみではなく、国内の、その中でも東京だけではなく地方のNGOと連携を取りながら、SDGsを説明する冊子を作って小学生に話をしています。 では、私が何故NGOでアドボカシーをしているのか。 それは、様々な社会問題の対処療法ではなく、根本的な構造を変えるのがアドボカシーの仕事の一つだからです。

 

遠藤:

外務省の国際協力地球規模課題総括局の遠藤智と申します。

私は2010年に入省したので、今年で7年目になります。 今は政府全体でSDGsについて、国内実施と国際協力の両面で取り組むということで、NGO や民間企業の話を聞いた上で政府としての対応をとりまとめています。 私が外務省に入省したのは、陸奥宗光という日清戦争当時の外務大臣に憧れたからでした。自分にとって大切なものの為に自ら命を捧げる彼に憧れ、そうありたいと思うようになりました。 今あるこの豊かな社会というのは、今突然できたものではなく、過去の人の努力の結果です。今の世代は過去の世代のつくったものを更に発展させて将来に残す義務があると思い、入省しました。 外務省に勤める中で、ケニアで過ごした2年間が私の人生を変えました。 私は外務省職員ですが、国際協力やアフリカには興味がありませんでした。 しかし、それがケニアでの2年間で変わったんです。 日本はケニアで学校の教室改築の支援をしていました。 その活動は1000万円ほどの支援でしたが、1000人くらいが集まって祝福しており、「日本ありがとう」と言っているのを見て、日本も伊達じゃないなと思ったんです。 また、現地では、官房副長官の通訳をしたり、ケニアのナイロビに住む日本人800人とで野球をしたりしました。 今年の9月に日本に帰国し、今はSDGsに関わる業務をしています。

 

上川路:

Japan Gaza Innovationの上川路文哉といいます。

私は、日本・イスラエル・パレスチナ学生会議を立ち上げました。 きっかけは、イスラエルにいる友人に、パレスチナに対してひどいことをするなと言ったところ、論破され、二人でじっくり話そうということになったことでした。 仕事としては、電気自動車の輸出入など、様々なことをしました。 2011年から昨年の11月までニューヨークに駐在していましたが、今はチリのプロジェクトに関わっています。 資源開発という現地のコミュニティーを考えたかったのですが、利益を考えるとそれは難しいことでした。エシカルな仕組みを作りたいと思っていたのですが、商売をする環境ではなく、やり遂げることはできませんでした。 商社は、次代のニーズの産業的解決者と定義できます。しかし、国造りなどのリスクが高い国ではその危険を選択することが難しく、紛争後のビジネスに興味があったのですがそれはこの物産ではできないと感じ、自分でやっていこうということになりました。 また、2月にGAZA アントレプレナーチャレンジをやることになったので、このようなリスクのある国で社会投資の基盤を創りたいと思っています。物産も世の中のトレンドが社会的な問題に絡んでくるということもわかっているのですが、現場にはそれに対応している余裕がなく、今の状態ではここには自分の認められる舞台がないと感じています。

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西口:

今日は皆さんには率直なところを話していただきたいと思っています。 今SDGsが出てきましたが、まず大野さん、SCJにとってSDGsとはどういうものなのか、教えてください。

 

大野:

SCJはNGO団体なので、社会課題解決のために取り組んでいます。 SDGsは2、3年かけて議論してできたものであり、その議論の課程からSCJは参加しました。 SCJにとっては、子供の権利を守り、且つ、推進するというのがSDGsのポイントです。全てに子供が関わっています。SDGsは、達成すれば素晴らしいものであり、私たちにとってはチャンスです。また、グローバルな社会との共通言語だという認識もあります。

 

西口:

今までは、共通言語はなかったのですか?

 

大野:

人権や、ジェンダー平等、というような曖昧な、規範的なものはありました。 世界がこれは大事にしなければいけない、というような概念は。 しかしそれとは異なり、今回はきちんと2030年までという目標の区切りがあり、ターゲットも明確化されており、グローバルへの発信もしっかりされています。 法的義務としては京都議定書がありますが、SDGsのような、義務ではなく、目標と指標があり、その結果を出すために活動するような共通言語は初めてです。

 

西口:

今まさに2030年まであと15年と身近になっていてリアルな話ですね。 2030年には達成できているはずだと思います。

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西口:

遠藤さんは外務省という立場から包括的に見ていらっしゃいますね。安倍首相がトップであるSDGs推進本部から、どのように感じていらっしゃるのかを教えてください。

遠藤:

まず私が強調したいのは、日本はSDGsの前身であるMDGs(ミレニアム開発目標)の頃からいろいろなことをやってその達成に貢献してきたということです。 MDGsは途上国支援が中心ですが、日本が大いに貢献しました。 特に、ケニアにいた私は、アフリカの発展に果たした役割は大きいと思っています。 日本は、政治的な利害関係に囚われずに相手とのwin-win関係を作ろうという観点から、1960年代からアフリカの国々の独立への支援や、道路や空港建設など国の発展の基礎インフラの支援をしてきました。 アフリカの国々は、そこを高く評価しています。 また、過去の経緯を振り返ると、東西冷戦が終わった1991年が分岐点だったと言えます。欧米諸国は共産圏や自由主義という点から東南アジアやアフリカを支援していましたが、その影響は大きく、援助疲れで冷戦が終わり、同時に支援も終わりました。 日本はそこで支援を終えなかったと、ケニア人は評価しています。 今の大統領や副大統領が学生だったあの頃に、日本はアフリカを見捨てなかった、と。 日本の支援の特徴は、都市だけでなく、地方に転換して、様々な支援を行っていたことです。1000万円くらいの支援プロジェクトで、学校や井戸を作り、多くの活動を継続的にやってきました。そういう意味でMDGs達成に大きく貢献してきたのです。 こういった貢献は評価されるべきだし、これからも続けていくべきなのです。 ただ、これからはどうするのかというのが論点になっています。 世界の問題、例えば気候変動などがあります。 また、アフリカは経済成長でプライドや経済価値が大きくなってきています。 今までのように日本が一方的にアフリカを支援対象として見るのではなく、一緒にビジネスをするパートナーとして見る時代が来るのではないでしょうか。 私はアフリカに興味がなかったので、貧しい人たちがいるところで、電気や水もないところだと思っていましたが、都市部はもっと発展していました。 今後は、持続可能な経済を作っていく為に、日本の民間企業が入っていくべきだと考えています。

西口:

今とても大事な論点が出たので、それを中心に聞いていきたいと思います。 継続性という話がポイントでしたね。日本が逃げなかったことをアフリカの国々が感謝している。 TICAD(アフリカ開発会議)でも安倍首相や大企業のトップが集まりましたが、アフリカからのメッセージは、援助ではなく投資がほしいということでした。ここがトーンチェンジであり、メッセージも以前とは変わっています。その中で、これから先どういう関わり方をしていくべきなのか。対処療法的なのか、それとも何か違う方法なのか。SDGsを達成する為に求められている、継続的な関わり方とは何なのかを考える必要があります。

大野:

2030年までにどう投資していくかですね。継続性は非常に重要です。同時に、キーワードは持続可能性なので、投資をした結果、それが与える影響を是非考えてほしいと思います。 何か問題があってそれを解決するために投資をして、例えば病院を作って、それで終わりにしていいのかということです。その病院が機材メンテナンスできるか、アクセスできない人に対してはどうするのか、薬の流通はどうするのか、医師の働く環境はどうなのか、国から優秀な医師や看護師が流出しないようにどういう政策がとられるのか、など、それらをきちんと考えているのかということ。 ただ投資をするだけで終わるのではなく、そこから派生する影響と、持続可能にするための間接的な土台としての投資が必要なんです。 “no one left behind”というのがキーワードです。 今まで様々な形で援助をしてきて、中国やインドが国力の底上げをしましたが、そこで取り残された人がいます。その人たちがきちんと投資の恩恵や、投資による経済的・社会的アクティビティに参画できるということが重要なのだと思います。

西口:

つまり、根本的な解決を目指すべきだということですか?

大野:

社会課題を対処療法的に解決するようなやり方ではなく、その社会課題が生まれてくる社会の仕組みや構造に問題があるのではないかと思うんです。そこを深く考えていかないと問題は恒久的には解決しないと思います。 例えば、日本で貧困が広がっていて、対処療法的な支援は様々な形で行われています。それも大切なことですが、ではその貧困が生まれた社会の在り方にも問題はあると思うんです。

西口:

その為には、その社会課題の根本的な問題点を理解してしっかり考えられる人が必要ですね。根本部分をどう見つけるのか、どのようなアプローチが必要かについてはどう思われますか。

上川路:

根本的な問題の解決には、現場に足を運ぶことと座学、その両方のバランスが大事です。現場重視であることと、知識から見ることと、その両方の視点から動ける人間を養成することが必要です。持続可能な解決策を出すと言うのも、企業が行えばそれでは利益が出にくいという面があり、そこもバランスが重要です。一方で国連や外務省は『政策』として行うことができる。この『政策×儲け』の形ができると、根本的問題が見つけやすくなり、関わっていけるようになります。

西口:

両面から見るというのはアイセックの皆さんにとっても重要ですね。 私は世界銀行で働いたとき、各国にお金を貸していました。寄付金ではなく、金利をとってビジネスをしていました。 儲けを出すというのは悪いことではありません。そこに本当に価値があれば対価を払う人がいて、それに対して対価を払う人もいる。 世界経済がそうなっています。

遠藤:

これは個人的な意見ですが、今までの支援は一過性のものが多いと思うんです。相手が何を望んでいるのかというよりは、これをあげないといけないからあげる、というような支援でした。相手ありきの考え方ではなく、相手はきっとこうだろうという考えがベースになっている。でもこれは全然継続性がありません。先程西口さんも仰っていましたが、私も儲けはお互いにとって良い物であり、重要だと思います。そういう関係でないと長くは続きません。 アフリカや東南アジアにODA(政府開発援助)をしていますが、それを民間企業が進出する足掛かりにしなくてはいけない。国として、そのための情報提供をするのが重要です。 やはり現地に入るのはリスクがあります。中東に近い、というような、漠然としたリスクの認識で動いている状況があります。でも例えば、現場の大使館が現地の治安情報や内政、テロや暴動を事前に把握していて、その情報を密に民間企業に送るなどすれば、民間企業も進出していきやすくなります。それがアフリカで求められていることでもあるんです。ケニアの大統領も、日本の支援には感謝しているが、これからはビジネスとしての付き合いをしていきたいと言っていました。日本も、国としてできることもありますが、民間企業が進出していくことで、また持続可能な発展を目指せると思います。

西口:

このSDGsはとても大きな話で、ゴールだけを見てもピンとはきません。ターゲットや、更にそれを分解して自分に何ができるのかなどを考えることが重要です。

遠藤:

SDGsの一つの特徴として、全てのゴールに繋がり、統合性があるということがあります。私は、全てのゴールに取り組めとは思いません。一つでいい、何かを変えれば他を変えることにも繋がります。 政府として枠組みや法律を作ることができますが、法律は実行しなければ意味がありません。学生である皆一人一人が意識して動く必要があるわけです。ひとりひとりの意識を変えることが必要なんです。全てではなく、ひとつ分野を決めて、それを解決する手段を考え、実行に移していく。するとそれが他の分野と関連して社会全体にいい影響を与えます。そこから始めるのがまず重要なんです。

西口:

確かにどの目標も関連してきますね。全部を見るのではなく、一つか二つを選んでそこからどうするのかを考えること自体が重要なエクササイズであるとも言えます。根本的な解決や継続性という観点で見ること自体が重要なポイントになっているんです。 私たちも、そのように考える流れを世の中に作り、多くの日本企業が元々持っているノウハウを社会課題解決に活かし、それを本業にしていけるようにしたいと思います。

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西口:

最後に、ここにいるアイセックの皆に向けて、学生に何を学んで欲しいか、今日これを学んだと思って帰ってほしいか、などについて一言お願いします。

上川路:

皆には「やっちゃえ」と言いたいです。「見る前に飛べ」という言葉があります。とりあえず行動して見て、後で考えればいいと思うんです。 サポートしてくれる友達や、自分なりの逃げ場を持っていれば、基本的にはめげずに面白くやり続けられると思います。死ぬ前の自分をイメージしてください。死ぬときに「人生頑張ったな」と思えることが大切だと思います。そう思えないなら、やりきれなかったということだと思う。そうならない為に、死ぬ前の自分を心のどこかでイメージしていてほしいと思います。

遠藤:

私からは、「百聞は一見に如かず」。最初に、アフリカの経験が私の世界の見方を変えたという話をしました。恐れないでやってみて、そこから学ぶことが大切なんです。なんでもいいからやってみること。やってみれば自分に何ができて何ができないのか、何が得意で何が苦手なのかがわかります。自分の専門性を理解してそれを磨くことが、究極的にはSDGsの達成にも寄与します。最終的には自分の為に生きることが、良いスパイラルを築くのだと考えています。

大野:

私は、SDGsには関係ないかもしれませんが、卒業後の自分の在り方について。卒業して、企業に入る学生が多いと思いますが、それぞれの組織にはそれぞれの論理や大切にしているものがあります。それに頑張って染まり切らないようにしてほしいと思います。組織に染まるのは簡単です。しかし染まってしまうと、社会課題解決の為にいい発想ができなくなります。そうではなく、頭を柔軟に、自分が大切に思うものをしっかりと守っていかなくてはいけないんです。自由な発想や組織の論理を疑うということ、社会構造や社会の状態を批判的に見るということが、自分の力を向上させていくんです。

西口:

ありがとうございました。 物事を根本から捉えることが重要なんですね。一過性の取組ではなく、継続性を以て新しいことを試行錯誤して取り組むこと。現地に赴いて自分の目で見ること。見つけた課題に対していきなり解決策を考えるのではなく、その裏に何か課題があるのではと疑って様々な視点から考えること。 そうした取り組みをすることで、21世紀にとってかけがえのない人材になっていくのではないでしょうか。


YouthSpeakとは、若者が社会に対して意見を発信し、多くのセクターや専門領域のアクターとつながり、行動を起こすことを可能にするプラットフォームです。

社会に存在する問題は様々な要因が複雑に絡み合っているため、1人の力、1つの組織の力では本質的な解決ができません。
多くのセクター、多くの専門領域、そして若者がつながり、社会に対して課題解決に向けた動きを起こしていくことが必要です。

YouthSpeakは「YouthSpeak Survey」「YouthSpeak Insight」「YouthSpeak Forum」「YouthSpeak Project」という4つのプロセスでそれを実現します。

2017年度は、YouthSpeak Surveyの回答者数5000名を目指し、サーベイの更なる普及に努めています。
日本全国の若者のみなさま、ぜひサーベイの回答やSNSでのシェアなどで、ご協力いただければ幸いです。

 


 

 

【YouthSpeak Forum 2016】
『SDGsとは何か?』ーー国連広報センター所長 根本かおる

2016年10月16日、アイセック・ジャパンは国際連合の掲げる持続可能な開発目標SDGsをテーマとした社会人・学生の登壇イベント「YouthSpeak Forum 2016」を開催しました。本記事では、第2部で行われた国連広報センター所長 根本かおる様 による『What is SDGs?』というご講演を取り上げます。

国連広報センター所長 根本かおる様

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私も、大学時代アイセックに入っていたので、今回お声がけをいただき大変嬉しく思っています。まず、みなさんに、「Define your why」という話をします。

この「why」とは、心の中に抱く違和感、おかしいのではという思い、もやつくというところを問いかける姿勢のことです。人生の先輩として言うと、若い頃に感じる違和感やもやもやは、大人になっても、社会人になってから、齢を重ねてもずっと同じで、ずっと残ります。どうか、今の違和感やもやもや感を大切にして欲しいと思います。

私の話をします。

私は、今年で大学卒業後30年となり、昨日同窓会がありました。1,2年のクラスメイトとのクラス会は、32名で、女子2名でした。たった6%です。また、法学部女子生徒は2~3%でした。

今まで、私は、どうして女性がマイノリティとして肩身の狭い思いをするのかというのが、いつも問題意識、もやもや感としてありました。就職する際、国際機関に関心もなかったため、TV朝日に、当時は女子アナウンサーとして入りました。しかし、自分には向いてないと思い、報道記者となり、日本の政治経済を取材しました。

いつもマイノリティとしての女性問題には関心がありましたし、女性という事に限らずマイノリティというところに非常に問題意識がありました。

のちに、国連で難民支援、国連難民弁務官事務所の職員として仕事をしました。政治的考えや宗教民族で、マイノリティの立場で難民になり故郷にいられなくなり国境を超えて逃げていく。

そういった部分で、自分の問題意識もやもや感がつながっていって、自分の生業になっています。

 

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実は、SDGsは、若年層の認知度が1%未満です。更に言うと、意識の高い働く女性でも2割。いつも「SDGsって何ですか?」と聞かれるため、今日、この会場の入り口でSDGsの垂れ幕があり、すごく嬉しかったです。

SDGsは海外の事だけじゃありません。日本で起きている足元の問題もSDGsに繋がります。今日の話が、そこに目を向けるきっかけになればと思います。

私の勤める、国連広報センターの話をします。
ニューヨークに国連本部があり、その出先が国連広報センターであり、大使館にあたります。日本のみなさんにわかりやすく世界の課題を発信することが、私たち国連広報センターの中心的役割で、同時に、日本の人が国連にどんな期待をするのか、そんな希望を国連本部に伝えるのが重要なミッションです。
いわば、日本と国連の架け橋といえます。

SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年9月の国連総会で全会一致で採択された、17の目標と169のターゲットからなります。
(リンク:2030アジェンダ|国連広報センター )

この前身として、MDGs(ミレニアム開発目標)がありました。これは、主に途上国の話での、8つの社会課題、例えば、飢餓人口半分、貧困人口半分、初等教育浸透などといった課題がミレニアム開発目標のターゲットとなっています。2015年が達成されるべき年として定められ、日本のような先進国も、国際協力、支援という文脈では目標達成の役割を担いました。

そして、2015年、この開発目標の成果があり、貧困人口・飢餓人口半分になりました。

同時に、今後15年で新たな課題が目に見えてきました。その最たる問題は、地球温暖化、気候変動です。
このままいくと、今世紀末には、産業革命前より4度も気温が上がります。なんとか持続可能な地球を次世代に渡すには、基本上昇を2度未満に抑えなければいけません。
そして、格差。富める国と貧しい国との格差もありますが、国内の格差も拡大しています。先進国も途上国も両方です。

それを背景に、MDGsの積み残しと、新たな問題を包括するのが17のSDGsです。

2030年がSDGsのGoal Yearです。
そして、この頃は、もう、若いみなさんが中核になって社会を支えている時代でもあります。みなさんの将来に降りかかる問題があります。今の政治のリーダーがアクションを起こし、目標達成への実行があるか。それがみなさんの将来を左右します。

SDGs達成のために、しっかり数字をあげて、2030年までにこういう状態にしなければならない、というのを掲げています。

今日はいろいろなビデオを上演しますが、国連広報センターのweb、YouTubeで見ることができます。

まず、こちらは、教育を受けられた場合と受けられない場合を比較して、受けられる時、どれくらいの影響があるのかが分かりやすく伝えられている動画です。

持続可能な開発は、「将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発」と定義され、経済成長、社会的包摂、環境保護の3つの調和で成り立ちます。

この中で、2つ目の社会的包摂は、どんなマイノリティの人も吸い上げて、取り残さずに対応すること、3つ目の環境保護は、気候変動、海陸の資源保護を意味します。

SDGsは、マイノリティの女性や、障害をもつ人、性的少数者や宗教的マイノリティなど、ありとあらゆるマイノリティを救い上げることを目標としています。

ここで少し障害者の話をします。世界の人口73億人のうち、10億人はなんらかの障害をもっています。日本は1億3000万人のため、そのうち1/7というと、2000万人弱は障害をもつことになります。

でも、今日本で、街中で、障害者を多く見かけるかと言われれると、そうではありません。

それが何を意味するかというと、みんな家や施設に引きこもるという事。これは、ユニバーサルな社会としてはどうなのでしょうか。カナダや北欧にいた方が、普段いる街中で、障害をもっている人が目につくかもしれません。日本は、インフラ面でも社会的意識の中でも、そういう人を押し込める、と言えます。1人1人を大切にするということが、どういうことなのか。

今日は、それに関するビデオを持ってきました。

SDGsとMDGsの大きな違いというのは、「普遍性」です。

これは、途上国だけではなくて、先進国の問題にもメスを入れるということです。

日本の足元の問題で気になっていることは、どんなことがあるでしょうか。原発。少子高齢化。子供の貧困。待機児童。働く女性の問題。こういうことは、MDGsにかわり、新しくできたSDGsが全てカバーしています。

先ほどの、鈴木さんのプレゼンの中であったように、日本政府のSDGs推進本部を、総理を中心に作っています。また、年末までに実施までのガイドラインを揉むための円卓会議があり、私もそのメンバーとして参加しています。日本の足元の国内問題もしっかりSDGsの枠組みに入れるように意見しています。

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SDGsには、17つもの課題がありますが、それぞれが密接に、不可分に繋がっています。ひとつのGoalを推進することで、他のGoalも自ずと推進できます。

例えばが教育。特に女子教育。女の子が教育を受けることが人権。Goal4,5に関係してきます。そして、より健やかに育てられますよね。Goal3です。より栄養のある食事。教育で収入の高い食につける。Goal1。働きがいというところでGoal8。また、地震につながるとコミュニテイのための声を上げること、街づくりはGoal11。和平交渉にも出て行く、Goal16。

このように、それぞれのSDGsの項目は繋がっています。

「女の子だって学校に通いたい。」

そう声をあげたマララさんは、去年のSDGs採択の国連総会サミットで演説をしました。

193人の若者と一緒に演説をしてて、この193は国連加盟国です。全ての国の若者と一緒に声を上げました。

こちらは、18歳の演説です。

マララさんは、特別な家庭に育ったわけではありません。お母さんは読み書きができませんでした。お父さんは女子教育に理解があって、マララさんの背中を押し続けてきました。

これらのことは、何を意味するのでしょうか。

今日集まってくださっている、ひとりひとりに、マララさんと同じように、世界を変えるポテンシャルがあります。違いは、強い気持ちをもって行動に移すか移さないかです。

世界の人口の4人に1人が15~24才の年齢層です。失業率、貧困度合いは若年層の方が高く、毎年3000万の新しい仕事を生み出さないと若者たちを吸収できない状態にあります。今は、そういう世の中になっているのです。

国連は、若い人の声を吸い上げたいと思っています。

今の事務総長は、若者の意見を吸い上げないと、未来・将来を描いていけないということで、事務総長として初めて、若者の問題を扱う特使をたてて、若者の声を聴こうとしています。SDGsが採択された後、世界中で、若者を中心に様々なムーブメントが起きています。

SDGsだからといって肩に力を入れる必要はありません。楽しんで関わっていただければと思います。

日本の学生も、国連の作った軍縮のために、「あなたができる10のこと」というのを、日本語で届けたいと思い、自分たちで日本語にして発表してくれました。英語以外の言葉で出た最初の言語が日本語なんです。

また、国連は、社会問題解決の取り組みをリードする優秀な若者を発掘するため、新た試みを始めています。これは、「国連ヤングリーダーズ・イニシアティブ」と呼ばれ、SDGsの実現に向け変革を進める若手リーダー17人を1年ごとに認定する、これまでにない取り組みです。2016年9月19日、第1期生は、推薦を受けた、186カ国のから集まる1万8000人の中から、17人のyoung leaders for SDGsとして選出されました。次の年も、新たに17人が加わります。最初の17人には日本人いませんが、これからは是非推薦してもらってほしいと思います。

また、SDGsに関わるひとつの方法として、国連の職員になることも挙げられます。

SDGsの17のGoalの中で、気になるものがひとつくらいはあると思います。ジェンダー、教育など、みなさんの近くのこともあるので、何か一つ、こだわりを持てるGoalをみつけて、Actionを起こしていって欲しいなと思います。

 


YouthSpeakとは、若者が社会に対して意見を発信し、多くのセクターや専門領域のアクターとつながり、行動を起こすことを可能にするプラットフォームです。

社会に存在する問題は様々な要因が複雑に絡み合っているため、1人の力、1つの組織の力では本質的な解決ができません。
多くのセクター、多くの専門領域、そして若者がつながり、社会に対して課題解決に向けた動きを起こしていくことが必要です。

YouthSpeakは「YouthSpeak Survey」「YouthSpeak Insight」「YouthSpeak Forum」「YouthSpeak Project」という4つのプロセスでそれを実現します。

2017年度は、YouthSpeak Surveyの回答者数5000名を目指し、サーベイの更なる普及に努めています。
日本全国の若者のみなさま、ぜひサーベイの回答やSNSでのシェアなどで、ご協力いただければ幸いです。

 


 

【YouthSpeak Forum 2016】
『社会課題と自己の接続について〜「ブルータス現象」を乗り越えるために必要なこと〜』 オックスファム・ジャパン 鈴木洋一

2016年10月16日、アイセック・ジャパンは国際連合の掲げる持続可能な開発目標SDGsをテーマとした社会人・学生の登壇イベントYouthSpeak Forum 2016を開催しました。本記事では、第1部で行われたオックスファム・ジャパン鈴木 洋一様 による「社会課題と自己の接続について」というご講演を取り上げます。

 

Wake Up Japan 共同代表/(特活)オックスファム・ジャパン 鈴木 洋一様

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みなさんこんにちは。鈴木と言います。よろしくお願いします。

みなさん真面目な雰囲気を漂わせていますが、私はかつてコメディアンを目指していたので楽しくやっていきたいです。

日本の人は割と頭で考えがちなので、今日はハートで考えていきたいです。

学習院大学に入学し、高校は偏差値が35の高校でした。

ボランティアなど全然興味がなかったです。いわゆる意識高い系にも興味がなく、フランス系の要人組織に入ろうと思っていました。

でも、模擬国連という団体に入りました。平和維持活動についての議論がテーマで、軍事のことだと思っていましたが、国際活動だとは思っていなかったです。

現在は年間100回程度ワークショップしてます。

日本生まれの日本育ちですが、日本で育ってきたからこそ、感じる違和感もあります。アメリカ韓国マレーシアなどで国際活動をしてきました。そちらで感じた違和感などを紹介し、SDGsの話につなげていきたいです。

 

突然ですが、ブルータスお前もかという言葉を知っていますか。

とても壮大なドラマですが、私にかかれば単純なこと。ローマ帝国が題材で、単純に言えば仲間に刺されたという話です。

何が言いたいかというと、社会的な問題に私達が活動しようとしてて、「就活に役に立たないよ」など本来立ち向かうべき社会課題やおれを応援してくれるはずの家族が反対してくるというブルータス現象が起きているということです。

応援してくれるべき家族にうしろから刺される。いろんなことを言われても落ち込まないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

 

現地のNPOが言っていた言葉です。

なんであなたがここにきて、どういった課題に立ち向かうのか。これが重要なことです。今回あなたたちは何らかの理由でここに来ています。今日は日曜日です。合コンいけばいいじゃん。私の話をきくよりも、行けばいい。それでもここに来たのには理由があります。アイセックだと国内総会でいやいや来た人も、国連フォーラムのメーリングリストやSDGsのネットワークなどを通じてしってきた人も、いろいろな理由で来たと思います。

少なからずこういった社会課題に関心をもっているとき、何があなたを動かしているのかということが大切です。

僕は昭和の世代なので、人生ゲームで転職するのすらすごいとかいわれてた時代の人なのですけど。いや、そもそも人生ゲームは自動的に結婚できるのはすばらしいですよね。人生ゲームで人は悩まないですが、人は現実の人生については悩みます。みんな就職悩みますよね。ゲームは悩まないのに。ゲームとリアルの違いです。なんでゲームだとすぐ選択できるのか、億万長者になることが勝利条件だからです。

あなたの人生はお金を稼ぐ事がすべてではありません。それ以外の価値観をもっているはずで、それに基づいて進路選択をしていくのではないでしょうか。

 

前半はなんで私がNPOという業界で働いているのかという話をしながら、私の経験で感じた日本と欧米のギャップ、Whyを大事にしていること、私の中で感じた日本と欧米の違い、そして若者に対するアプローチを話して行きたいです。

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私のモチベーショングラフです。アイセックでもよく使いますよね。

中学校の時は低かったです、悩みを打ち受けられず、親も他の子供達に時間を割いていて寂しかった。不登校と自傷行為をやっていました。そこから逃げるために、軍隊に入りたかったです。しかし自衛隊ではなくフランスの外人部隊に入りたいと思い始めました。そんなことを繰りかえし、軍事オタクになりました。

大学に入った時に模擬国連に出会いました、こういった形でスピーチされていた方は、様々な取り組みをしていましたが、私が入った理由は女性が可愛かったから。オタクにとってのロールモデルは美女とオタクのカップル。私は浪人して入りましたが、周りは英語ペラペラで、やめようと思いましたが、一年間頑張ろうと思いました。

 

1年生の時に扱ったのが子供兵についてです。ウガンダとスリランカの事例を調べていました。

村にゲリラが来て子どもたちを連れ去っていく。そして家に放火などをさせて罪悪感を感じさせて村に戻ってこれないようにする。そうすると大人になったとき読み書きができない。平和になっても、軍隊を解散させて、社会復帰活動をさせるがトラウマの解消ができないなどうまくいかず、ある国で内戦が終わると、他の国で内戦が始まる。

私はギャップを感じました。

世界にはひどいこともあって、大学2年生の私が体を使ってシエラレオネでできることは、子供たちの代わりに打たれることだけでした。

日本という国は経済的にも豊かで、援助においてもトップ10に入ります。世界にインパクトを与え得ることができ、また模擬国連にも頭の良い学生が多いので、世界を動かせるのではないかと思いました。しかし東大になかったので東大にも作ろうと思いました。

そうこういろんな活動をしていると大学3年生になりました。

見た目に反してフットワーク軽いので、他の団体、日本医療学生連盟などにも所属していました。

皆活動は違うが目指しているものは一緒です。様々な分野で同じ課題に取り組んでいて、彼らが協働することが大切です。

 

社会を変えていくには様々な人が関わっていかないといけません。

しかしG8サミットでは、世界の行く末を話してそれが全世界に影響を与えるにも関わらず、アフリカは一国も選ばれていません。さらに高齢者ばかりで若者もいなかった提言を出す活動を行っています。

そこでアイセックを使ってマレーシアへ環境啓発の活動をすることにしました。

海外でいろんな人たちと話すと、基本的にみんな無駄に自信に溢れています。私は海外でもワークショップをしますが、「Do yo think you can change the world?」と聞くと、

オーストラリアは、1秒で「Yes yes yes」、アメリカ人は、0.3秒で「YES」と返ってきます。

日本でこういうワークショップにこられる方はうーんとなります。ここに来ている方々は社会課題に取り組みたい人達が多いはずなのにそうなってしまいます。

無駄に家族のような関係性が彼らにはあります。すぐ仲良くなります。若者の啓発をアメリカで行なっていましたが、先生と生徒はファミリーです。

社会の問題を解決するという位置付けのワークショップでしたが、ショックでした。

わたしは英語がなかなか苦手でしたが、オックスファムでお金もらっていってたので、観光だけでなく何かしなければと思いました。

そこで社会を見るようにしていました。ボストンでは物乞いがいて、ハングルのポスターを見せてきますが、私は読めませんでした。電車の中ではチラシが配られて募金を行われていました。こういった活動が一般化しています。日本だとなかなかこんなの見れません。

また就職がうまく行かなかった時、みんな自分のせいにします。海外でこういうワークショップや社会変革のワークをすると、政府の政策が悪いとか、意見をいい始めます。

不条理が目の前にありすぎるのではないでしょうか。以前YMCAのイベントに行きましたが、皆さんの眼に映っているのは社会課題であり、周囲にある課題ではありません。友達や関係者が巻き込まれている課題に目がいっていないのではないでしょうか。例えば高校生と他のアルバイト代に違いあるのはなぜか、という身近な話題などです。

不条理があってもそれをそう思わなかったり、圧倒的に見える化されていなかったりします。あと安定化が大好きですよね。

働いて就職して終身雇用というイメージがあるので、転職などに手一行を感じたり、就職ができなかっただけで人生が終わったなどと言います。ビル・ゲイツやジョブズは大学を中退しています。日本は学業をやりなおすこともいいんだなどと、自由に人生を生きることへの寛容性が低いです。

私は笑顔、コミュニティ、可能性を感じられることを大切に活動しています。困ったときは死ぬか死なないかで考えていいます。

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次に話すことは、ソーシャルと個人、変える、行動を科学するなどについてです。

Q.1あなたはあなたの力で社会を変えられると思いますか

Q.2あなたは社会の中でご自身が社会の一員だと思いますか

Q.3その中で私は社会人だと思う人はいらっしゃいますか

皆さんはこの質問に答えることができますか?

 

では、そもそも社会人とは何なのでしょうか。

オックスファムでは英語の先生のボランティアがいます。彼らに社会人を英語で何ていうのと聞くと、わからないと言われました。社会人という言葉がどういう意味かわかってもらえませんでした。なので、漢字を見せて、どんな意味になるか聞きました。端的に、「Human」でした。

社会というのは経済社会ということであり、ある程度の所属になるまで人前で喋ってはいけないのではないかという人もいますが、今では18歳でも選挙教育を受けています。既におとなになってしまった人たちへ社会問題について働きかけていくことが大事になってきます。

社会問題とは、世界で言うと貧困の問題、食料の問題、国内で言えば雇用や福祉です。しかしいずれも大きさが違うだけで国際社会における社会問題です。

社会とは人々たちの集合体。社会を変えるというのは、その人達の認識・価値観・行動を変えていくことです。小さい社会なら対話で変えられるが、大きくなると制度から変えていかなければなりません。直接的間接的にその人達の価値観や行動をかえていくことが社会を変えるということです。

 

例えば、みなさんは「署名」と聞いてかっこいいと思いますか?

本当に意味があるのかと考えてしまいませんか?

マンデラ現大統領と、キング牧師、ガンジーなどの人たちにはいいイメージがありますが、彼らは全員、「署名」を行なっています。

夢を片手にビジョンを語り、賛同する人たちが集まりワシントンでデモを行い、2008年の選挙でオバマが当選し、アフリカ系アメリカ人の大統領が初めて生まれました。人々は社会を変える時にメッセージを発信します。オーストラリアのワールドビジョンという団体も発信するということをしています。もちろん募金もしていますが、統一選挙の前にパレードを行いました。どの候補者が当選しても、海外援助の予算を減らさないようにと訴えるデモでした。

主張を外部に発信して社会を変えることができるのが当たり前かどうかが重要です。

また、以前CNN がホワイトハウスと若者のの対話を報道しました。

2008年にフェアトレード学生ネットワークがタリーズコーヒーにフェアトレードコーヒーの導入を頼み、1日限定とはいえそれが実現しました。大事なのはメッセージを発したことです。日本人は空気を発せません。もし阿吽の呼吸で伝わるなら誰でも彼女ができるはずだが、喋らないと伝わらないです。社会を変えるきっかけは欧米であることがほとんどで、日本ではないと言われています。

自分は役に立たないと感じるかという問に対して日本は日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの7国中3位でした。

アメリカ生まれの日本人に会ったときに、育てた環境によって人が変わるということを感じました。なぜ日本人はそういうことができないのかをしっかり理解することが大切です。我々が育った社会環境にあった社会問題の解決方法をとっていくべきです。アイルランドではミュンヘンという町でアイルランドの若者がいっぱいいました。彼らは自分たちの主張が通ると思っています。世界の問題をなんとかするために遥々ドイツにきていました。若者の行動を促すために、オーストラリアでは若者の活動を奨励するような制度があります。

これらを踏まえて反省すると、日本社会は人を褒めないのが特徴です。

海外の先生はどんどん褒めてくれて、行動を促してくれます。ユース議会と言って、子供たちと会う度に議会を行っています。これが結果として制作を作ることもあります。日本の愛知機縁新庄市で行われていますが、若者の声を聞くことで社会が変わるということを見える化していく必要があります。日本でも署名でわかったことがたくさんあるのに引き継がれていません。

Change is Possibleという文化・認識を広めていくことが大切です。

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私はいつも社会実験だと思って色んな人の話を聞きます。全米から600人くらい若者やNPO法人の若者が集まるイベントで、適当になぜここにいるのかなどを聞いてみます。そうすると様々な単語を知ることができます。Social Justiceなど。しかし段々と意味が見えてきます、アメリカにおける大学の役割はSocial Justiceを追求することだそうです。

普段はホームレスに食料を配っている人、食糧問題に対数る制作についてロビ−イングをしている人。彼らにとっては食料問題において国境は関係ありません。SDGsを考えた時、国という概念を取り去る必要があります。社会的な不条理がある時にそれは自己責任ではないし、国内でも国外でもそういった社会的不条理に対してどのような姿勢で望むかが大切です。

「あなたの日本での活動は本当に素晴らしい、ありがとう」と言われたことがあります。オックスファムで私はお金をもらっていて、彼女はもらっていません、国境も違います。今日手伝ってくれてありがとうと言われれることはあっても、周囲の学生から活動に対してありがとうと言われることはその時までなかったです。

社会的な不条理に対するものがライフワークになっているのです。彼女はヒスパニック系の移民。アフリカ社会で様々な差別を受けて来ました。

自分の行ったことではなくても、自分が考えている社会的正義に対して取り組んでいる人に感謝を言ってくれる人でした。

 

こういう社会的活動に参加する学生には傾向があります。子供時代に不条理を感じたり、平和教育を受けたり、先生がそういったことに興味がある人だったりなど、子供時代の実体験がある人が多いです。

ではそうではなかった人たちはどうなるのでしょうか。

ストーリーテリングが重要になります。
どんな大きな社会変革も、始めは些細な会話、つまりストーリーテリングでした。私の問題意識が高くなくても、友人である老人が老人同士の介護について話してくれます。シニア世代と若者世代が一緒になると彼らの世代が抱えている課題も自分の課題になってきます。
しかし日本社会は同じ属性を持った人たちが集まりやすいです。
また多様な人々が集まっても宗教の問題を話すことはできません。

これから徐々に多様な社会を創っていくことが大切です。

 

ブルータスおまえもか。

色々活動したいのに家族や周囲に行動をとめられてしまうのが現状です。

だからこそ、なぜあなたがここにきて情熱を捧げるのかを大事にして欲しいです。

何をするかやどういう方法ではなく、何のためにやるかを大切にすれば頑張れるのではないでしょうか。山の頂上がWhyであり、それを登る方法は様々なはずです。

「Don’t think feel」という言葉があります。ブルース・リーの言葉です。人間は社会的な生き物です。論理で動くのではありません。

日本社会はこういうことを話したがりません。でも自分がなんでそれをしたいのかという気持ちを見せることが大切です。人々が動くのはロジックよりも気持ちです。正論ばっかりだと正しいけどこの人いやですとなってしまいます。

私たちはなぜ行動したいかという気持ちベースです。論理も必要ですががなんでという気持ちが大切なんです。

例えば、コンゴで性暴力が蔓延していた2008年。アメリカ人女性のニュースです。私がアメリカにいるときでした。生まれた場所が違うだけで、女性というだけで暴力を受けるのかと思いました。

しかし彼女は、走ってお金を貯めようと考えた。

走ってお金を貯めるのは、マリオくらいです。あれもお金拾ってますよね。

当時、ジャストリビングというクラウドファンディングが有名じゃない時代で、走ってお金が貯まるのか疑問でした。
それでも彼女は走りきって、そうすると地方のメディアに取材を受けました。

最終的に日本でいう徹子の部屋のような番組で、ヒラリーと一緒にコンゴの状況を訴えました。

来日した時に、講演会があり、その時にこんな質問がありました。

周囲が反対しても活動できるのはなぜかと。

「コントロール」と答えていました。

社会や他の人を変えるためという気持ちで自分をコントロールするのです。

自分がすぐに変えられるのは自分の価値観行動ですよね。コントロールで大切なのは、なぜ自分がそれをしたいのかという原動力です。多くのみなさんは給料じゃない理由で活動しています。みなさんの衝動バランスなんですよ。それをしっかり認識するのが大切です。

 

日本人はできるできないで考えがちです。できるできないよりしたいしたくないのほうが大事です。

can/cannotではなくて、解決できるかわかんないけど、でもwantだと思うんです。解決したいという気持ち。そんな気持ちを大切にして欲しいなと思います。


 

YouthSpeakとは、若者が社会に対して意見を発信し、多くのセクターや専門領域のアクターとつながり、行動を起こすことを可能にするプラットフォームです。

社会に存在する問題は様々な要因が複雑に絡み合っているため、1人の力、1つの組織の力では本質的な解決ができません。
多くのセクター、多くの専門領域、そして若者がつながり、社会に対して課題解決に向けた動きを起こしていくことが必要です。

YouthSpeakは「YouthSpeak Survey」「YouthSpeak Insight」「YouthSpeak Forum」「YouthSpeak Project」という4つのプロセスでそれを実現します。

2017年度は、YouthSpeak Surveyの回答者数5000名を目指し、サーベイの更なる普及に努めています。
日本全国の若者のみなさま、ぜひサーベイの回答やSNSでのシェアなどで、ご協力いただければ幸いです。

「潜在的な若者の声を、社会へ!」 YouthSpeak Surveyを開始

2017年3月23日

特定非営利活動法人アイセック・ジャパン

「潜在的な若者の声を、社会へ!」

日本の若者の声を集め、志向性を分析する

YouthSpeak Surveyを開始

海外インターンシップの運営を主幹事業とする特定非営利活動法人アイセック・ジャパン(所在地:〒162-0814 東京都新宿区新小川町 4-16 飯田橋プラレールビル 3F、代表:各務 茂夫)は2017年春より、若者のリアルな声を集め志向性を分析するためのYouthSpeak Surveyを開始します。

YouthSpeak Surveyとは、若者が社会に対して意見を発信し、行動を起こすことを可能にするプラットフォームとしてアイセック・ジャパンが行うYouthSpeak事業の1つです。YouthSpeak事業は「Survey」「Insight」「Forum」「Project」という4つのプロセスで行なっています。

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YouthSpeak Survey:アンケートにて多くの若者の声を集めます。

YouthSpeak Insight:「Survey」で集めたデータをもとに、若者の潜在的な志向性を分析します。

YouthSpeak Forum:「Insight」の結果をもとに、若者に対して社会を知る機会を提供し、志を醸成します。

YouthSpeak Project:志を想いだけに終わらせないために、「次の行動」の選択肢をいくつか提示します。

 

【YouthSpeak Survey アンケートURL】

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfSZZCT3MZahSvSLOxItJj07ri6znGJEUmEvFmH6MClOPU4Hw/viewform?c=0&w=1

【目的】潜在的な若者の声を社会に発信していくこと

【目標回答数】5000人

【対象】日本全国の若者

【Youthspeak Forum 2016】
僕らの一歩が日本を変える 代表 後藤寛勝さん カウントダウンインタビューNo.2

カウントダウンインタビュー第二弾はNPO法人 僕らの一歩が日本を変える 代表
後藤寛勝(ごとうひろかつ)さんへのインタビューです。

現在中央大学経済学部に在学中の後藤さん。今回はYouthspeak Forumに向けて、後藤さん自身の課題意識・興味分野について、詳しく語っていただきました。

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ーご登壇を引き受けていただいた理由から、ご紹介いただけますか。

僕は18の時から政治と若者を繋げる活動をしていて、今22なのでかれこれ4年間弱、活動を続けています。社会課題を解決したい、という気持ちはもちろん前提としてあるんですけど、若者と政治に対する無関心って難しい社会課題で… なぜかというと、困っている人が見えないんですよ。というより、見えにくい。なので、そこに対する参加やお金の投資を集うのが難しいんです。そういう特殊な社会課題だという風に捉えています。しかし確実に30年後、40年後に問題になってくるーでも今は見えないーというのが若者の政治無関心が抱える課題だと考えています。

また、その重要性であったりとか、参加することの大切さだったりとかを伝えていくことが、僕たちの使命、というかやらなければならないことです。

しかし、そうなった時に、同じ問題意識を抱えている人たちだけで議論しているだけでは、問題は解決されなくて。政治というのは、全く別の分野を持っている人たちと一緒に考えなきゃいけない課題だと考えているのです。

ですので、こういう多くの同世代の仲間たちが集まる、課題意識を共有しながら、自分と違う分野の人たちや自分が考えていないようなことを考えている人たちと話せる機会は、またとない機会だと思い、お引き受けいたしました。

—ありがとうございます。

 

ー政治に対してご関心が芽生えたのは、いつ頃なんですか?

高校2年生の時です。僕自身はすごい得意なこともなければやりたいことも興味もない、というか興味をあんまり持てないタイプだったんですけど、自分の通っていた高校がすごい特殊で。学業以外に得意分野を持った人たちがたくさんいて、それがITや農業、ピアノまで、本当に幅広い分を網羅していました。しかし、高校2年生の最後になって、得意分野を捨ててまで、進路を決めなきゃいけないんだ、という姿を見て…初めて違和感や悔しさを覚えました。そういった幅広い分野を横断してやりたいことを後押しできるものや職業ってなんだろう、と考えたときにたどり着いたのが、政治家という職業でした。ただ、周りに目指している人がいなくて、だったら自分がやろう!と思ったのがきっかけです。

ー現在の活動について、ご紹介いただけますか。

僕らの一歩が日本を変えるー通称「ぼくいち」は、社会をおこして明日をつくる、をビジョンに、大きく分けて2つの活動—若者と政治が出会う新しい場や機会づくりを行っています。

1つ目は、高校生100人x国会議員という活動です。こちらは名前の通り高校生向けなのですが、高校生と政治家のディスカッションの場を作っています。高校生のうちに、本物の政治家に触れてもらって、同世代と議論して、アイディアを出し、そして政策提言をしていく、というプログラムになっています。

ただ、これは限られた人にしか提供できない機会だと思っていて。なぜかというと、このプログラムは、実際に議員会館で開催するので、全国から学生が集まり、政治家と議論をして、それを学びに変え、そして行動を起こしていく…そういった元々政治に関心の高い高校生のみが集まるからです。

しかし最近では、18歳選挙権の成立など、僕が活動を始めた頃よりも、若い人と政治を繋げることの大切さであったり、若人が政治に関心を持っていくことの大切さだったり、というものがより重要視されてきています。ですから、限られた人たちだけに機会や場を届け続けるのは、勿体無いと考えました。言ってしまえば、考えられる人たちは、私たちが働きかけなくても考えることができるので、同じことをひたすらやり続けるのでは、意味がないと思ったのです。

じゃあNPOとして何ができるか、と考えたときに、若い人と政治がつながれる場所や機会の仕組みづくりをするべきだ、と考えました。

そこで私たちが最も力を入れている2つ目の取り組みは、「票育」です。票育は、

「自分の住んでいる地域や社会の課題を発見する力」と「課題に対する選択肢を見出す力」—この2つを得ることができる政治教育のプログラムです。この票育プログラムの特徴は、ただ学校に出前授業を届けるのではなく、担い手を育んでから届ける、ということをやっている点です。

私たちが政治の大切さを学校の中で教え続けても、結局は短期的・単発でしかありません。また、45分の中で政治や地域の大切さを伝えるのは、なかなか分かり難いものがあります。つまり、長期的な視点で見れば、受け手だけでなく政治教育の担い手をどうやったら育めるかというのが重要なのです。

プログラムでは1ヶ月から2ヶ月間、その地域に住む若者に、地域のフィールドワーク・ヒアリング・研修を受けてもらい、その研修を受けた子たちが、自分たちで授業を作り、同世代もしくは下の世代の子達に、自分たちの授業を届けに行きます。更にこれを地方自治体と業務提携しながら行っています。自治体は担い手となる高校生、または大学生たちを任命し、公式に市の役員に任命します。公式に、というところがポイントです。「票育」では、若い人たちが責任と義務のもと、地域のために活動することで、やがては地域に対しても主体的に働きかけるようになることを願って、プログラムを作っています。

ー素晴らしい活動ですね。私も参加したくなりました。確か、U-22限定でしたよね。

はい。僕は、22歳以上では、効果があまりないと思っています。若い、ということ自体に意味があるのです。その感性がー高校生との年齢の近さから生まれる同じ感性—が大切です。政治家や大人が「政治に絶対関心持った方がいいよ!」と話すよりも、同世代で、自分の地域のことを勉強してきた若い人たちが「君たちの通学路の道にある図書館か公民館かプール、どれか1個削らなきゃいけない、どうする?」という問いを投げかけられた方が、もっと身近な政治に関心が生まれるのではないか、と考えています。

ー活動を通して、例えば自治体の方とお話をする中で、政治以外の日本の課題について考えることはありますか?

そうですね… 昔は若い人が政治に関心を持てば、日本は明るくなるという単純思考でした。ただ最近は、昔に比べてぼくいちの活動が事業として回るようになり、多くの人の信頼をいただきながら思うのは、日本は、圧倒的に未来への投資が足りない、ということです。

冒頭でも話しましたが、若者の政治に対する関心を高めることは、結局30年後40年後の日本にとって利益があることだと僕は思っています。どちらか選択するとしたら、30年後の人々が、政治に関心を持っていない状態よりも、持った状態が良い。そこに対してどれだけコストをかけられるか、というところが重要だと考えています。

例えば、教育に対する国の予算の投資の仕方もそうだと思うのですが、結局今の国の状態は、借金が多かったり、今年度の公債金が4割だったり、少子高齢化が進んでいたりと、今のままでは、未来への投資ができる状況にはありません。これが大きな問題だと考えています。

ですから、それこそ若者の政治に対する関心を高めることであるとか、皆さんのように若い人たちでムーブメントを起こしていくことであっても、manmaの日南恵さんのように、子育て支援を行うことであっても、若者が率先して未来へ投資しているのは、とても良いことだと考えています。

もちろん、あらゆる課題はあると思いますが、課題解決のためにどれほど未来への投資を行えるか、そしてそこにちゃんとビジョンを描けるかどうか、が鍵になってくると思います。

ービジョンというお話が出ましたので、SDGsについて、思っていることがあれば聞かせてください。

実は、存在自体は知っていたんですけど、SDGsをテーマに議論をしたことがなくて…特に僕は主に日本の地域や都市について関心を持っていますし、そこからしか日本を変えられない、と考えている部分があります。どれだけ課題先進国日本の中で、地域のモデルケースを作るか、が僕の中の大きなミッションになっているので… 基本的に僕はローカル視点なんですよね。

ただ、初めてSDGsを見たとき、世界の議論や世界の視点も考えなきゃいけないと感じました。例えばSDGsの4番(質の高い教育をみんなに)を例にしてみても、あそこに書いてあるアジェンダって、日本全体と海外の文脈が、まったく違うんと思うんです。もちろん、日本の中に教育格差があるのも事実ですが、それぞれ地域別に当てはめなきゃいけないと考えています。そうした比較やローカライズがSDGsには必要だと思います。

ー寛勝さんが個人的に興味のあるゴールはなんですか?
4. Quality Education(質の高い教育をみんなに)
9. Industry, Innovation and Infrastructure(産業と技術革新の基盤をつくろう)
11. Sustainable Cities and Communities(住み続けられるまちづくりを)ですね。

ーどれも特に日本の文脈に当てはまる課題ばかりですね。当日のトークが楽しみです。

 

ー2030年をSDGsはゴールにしているのですが、2030年のぼくいち、そしてひろかつさんのキャリアについて、どのように想像しているか教えて下さい。

15年後ですよね… まずぼくいちは、若い人と政治を繋げる以上に、これからマイノリティになっていく若者を、いかに政治の仕組みの中に参加させていくか、が重要だと考えています。それはきっとイベントでもキャンペーンでもなくて、学校の教育および政治の仕組みの中に若者を組み込むことを目標にしています。票育はその第一歩です。

最近は、アメリカのポートランドという都市に視察・研修に行ってきて、若者の市民参加の仕組みを学んできました。そこで、若者の市民参加が、当たり前になっていることがすごく重要だと感じました。あの街の道のアレをどうするか、こうしたほうがいいなと思った時に、それができる権限や責任が若者に与えられる状態が、海外だと当たり前になっていました。

ポートランドでは、現状の日本の町内会や自治体のもう一段階上の組織—町会自治会を超えたNeighborhood Associationという組織があって、そこには若者から高齢者までが包括的に所蔵しています。これは、先ほどの自治体と何が違うかというと、行政の中に入っている、という点です。市の委員会の一つとして、彼らには予算が分配されていて、彼ら自身がやりたいことをポートランドは任せているのです。

ポートランドは60万人の都市なのに対して政治家は市長を含めて5人です。一方で、東京の大きな都市、港区でしたら、住民24万人に対して、政治家は36人です。

 ー多いですね…!

はい。それでもポートランドは5人で回ります。なぜかというと、市民が市に参加する魅力を自ら見出していて、そこに市が責任を与えているので、役割分担がしっかりできているのです。政治家は基盤を作りますが、市民にも実行を任せています。いい意味で分業する、という仕組みができているな、と感じました。そして、これを日本でも実現しなければいけない、とも。

被選挙年齢が下がっていなくて18~25歳までの7年間が政治に参加しづらい状況があるのであれば、それをカバーできる組織ー例えば若者の委員会が、いろいろな自治体の中にできていって、地域の中で若い人が政治に参加する環境を作ればいいと考えています。 これを積極的にやりたいですね。そういった仕組みづくりをできる組織になればいいな、というのが組織のビジョンです。

僕個人としては、自治体の首長を今は目指しています。僕は、新潟市長になって、地域経済をちゃんと回せるような首長になりたいと考えています。

というのも、18歳からいろんな首長に触れてきて、いろんな地域を見てきて魅力的に思うのは、やはり首長になって小さな都市でも強いモデルケースを作っている人なのです。そのような都市は、日本の中でも注目されるし、さらに世界にも波及できるような魅力があります。首長という人は、自治体を「経営」しなきゃいけないと考えていて。現状の自治体経営は、中央から分配された予算の支出のバランスをどう取るかー例えば、社会保障にお金を回しすぎだから、教育や保育に回そう、など出るところをどう分配しよう、と考えることが経営の一番の論点になっています。一方で、今後必要になってくる地域経営という考え方は、インをどうやって増やすか、という論点です。

地域経済の立場に立つと、インは、補助金や助成金に目が向きがちですが、本当はどうやって地域経済を回してお金を生み出すか、プラスを生み出すか、自治体を自立させるか、ということが課題です。売り上げをちゃんと立てる、であるとか、インがなければアウトできない、であるとか。そういう話ができる首長がこれから増えればいいと思っています。

田舎や都心は、問題が顕著で、わかりやすいです。田舎であれば過疎化、都心であれば、大量にある予算の分配の仕方。しかし、問題は中核都市です。なので、新潟という80万人の中核都市を、日本にとっても、世界にとってもグッドケースとして、新しい都市政策を作っていきたい、と考えています。

ー壮大な未来ですね…! 何だか、ワクワクしてきました。

 

ー現在の活動の中で、自分の将来に通ずるな、と感じる瞬間はありますか?

そうですね…。今自分が心を動かされているのは、政治ですし、今自分が一番力を発揮出来るのは、NPOの代表として、票育のシステムを実際に提供して、地域のコーディネートすることですし… 全てが通じるとは考えています。

ただ特に、先ほどお話しした経営の観点を知る上で、今年は特にターニングポイントとなりました。NPOは、ご存知のように、ちゃんとお金を稼げる部分とお金が稼げなくても社会的に意味があること、2つを両輪でやっていかなきゃいけないですよね。今まで私たちは、後者ばかりを中心にやっていましたが、去年くらいからはどっちもできることをやろうと思い始めて、今年はそれがやっと成功した年でした。もちろん、まだ道半ばですが、ようやくスタートラインに立てた、という実感を持っています。

—全てのことが通じる、と自信を持って言えることが、何より素晴らしいです。

 

ー最後に、若者へのメッセージをいただけますでしょうか。

若い人ですか!自分自身も…若者なので(笑) 同じ世代に伝えたいこと、ですよね…もしかしたら、おこがましいってなるかもしれないですけど…

ーそんなことないですよ!

そうですね… 投票に行こう!とか言うのは苦手なんですよね。誰に投票すればいいのか、どの情報を見ればいいのかわからないし、教わってもいないのに、ただ頭越しに言われても、困ってしまうと思うので。

また、このイベントのように、社会課題について関心を持とうであるとか、もっと身近に感じようって、とても大事なことだと思うんですけど、一方でハードルが高いとも思うんです。自分で切り開いて、何か自分で行動を起こしてみる、なんてもっとハードルが高いです。

だけど、一つだけとても簡単なことがあって。それって「意思表示すること」だと思うんです。あるトピックに対して、自分の意思を表明する。

それが別に飾られた言葉じゃなくてもいいんです。若者風に言えば、「やばいと思う」でも(笑) いいと思う、とか悪いと思う、でも。そういう意思表示から何かが始まると、僕は信じているので。今回のイベントは、そういう意思表示ができる場所だと思っているので、是非一度、足を運んでいただきたいですね。

—寛勝さん、ありがとうございました!

 

<プロフィール>

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後藤寛勝[ごとう ひろかつ]さん

1994年、新潟市生まれ。中央大学経済学部在籍。 高校時代はボート競技で全国大会出場。上京と同時に、同団体にて18歳から若者と政治がつながる機会と場づくりを行う活動を始める。昨年度、地域の担い手を育む仕組みとして「票育」を開始。今年度は、3つの地方自治体で事業化を果たし、現在も全国各地に足を運び活動中。昨年10月、内閣府地方創生推進室/内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局RESAS専門委員に就任。18歳選挙権に関連し、TV、ラジオ、新聞、雑誌などへの掲載実積多数。著書『18歳からの選択』(フィルムアート社)

 

 


YouthSpeakとは、若者が社会に対して意見を発信し、多くのセクターや専門領域のアクターとつながり、行動を起こすことを可能にするプラットフォームです。

社会に存在する問題は様々な要因が複雑に絡み合っているため、1人の力、1つの組織の力では本質的な解決ができません。
多くのセクター、多くの専門領域、そして若者がつながり、社会に対して課題解決に向けた動きを起こしていくことが必要です。

YouthSpeakは「YouthSpeak Survey」「YouthSpeak Insight」「YouthSpeak Forum」「YouthSpeak Project」という4つのプロセスでそれを実現します。

2017年度は、YouthSpeak Surveyの回答者数5000名を目指し、サーベイの更なる普及に努めています。
日本全国の若者のみなさま、ぜひサーベイの回答やSNSでのシェアなどで、ご協力いただければ幸いです。

 


 

 

【Youthspeak Forum 2016】
manma 代表 新居日南恵さん カウントダウンインタビューNo.1

カウントダウンインタビュー第一弾は任意団体 manma 代表
新居日南恵(におりひなえ)さんへのインタビューです。

現在慶應義塾大学法学部政治学科に在学中の日南恵さん。今回はYouthspeak Forumに向けて、日南恵さん自身の活動や課題意識について、お話を伺いしました。

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ーご登壇を引き受けていただいた理由から、ご紹介いただけますか。

まず、代表の福村さんからお話をもらったことが大きかったです。
同世代で尊敬する友人と一緒にできることがあるならぜひ、と思いお引き受けしました。

ーそうだったんですね。アイセックのことは以前からご存知でしたか? 

名前を聞くことは以前から多かったのですが、最近manmaのホームページにヒアリングの問い合わせをいただくことが増え、何人かにお会いする機会がありました。

会った人たちはどの人もとてもまっすぐで、こんなに頑張っている人たちが1000人以上いるってすごいパワーになるな、と感じました。

アイセックの人たちは、今も素晴らしいけれど、もっともっとできることがあるんじゃないか、やり方次第では、本当に未来を変えるエネルギーを秘めているんじゃないか、という期待の気持ちが湧いてきた、というのも登壇を決めた理由の一つです。

ー勿体無いお言葉ありがとうございます。

 

ー日南恵さんご自身のバックグラウンドについて、教えてください。

別の記事でも書かせていただいているのですけど、私の中学時代は、それはそれは内気な女の子だったんです。それこそ、一目散に家に帰って、ドラマを観るような。

ー今のお姿からは想像がつきませんね。何か変化のきっかけがあったのですか?

はい。中高一貫に通っていたので、受験をすることなく高校に入ったのですが、それからしばらく経つと、大学を意識するようになってー今の環境を変えなきゃ、と考えるようになりました。そんな時、NPO法人カタリバのページを見つけました。

詳しくは私が編集しているコチラの記事を読んで欲しいのですが(笑) カタリバとの出会いをきっかけに、私の高校生活は見違えるように変わりました。様々な学生団体に参加し、色々な活動に打ち込むようになったんです。

高校3年生の時には、全国の高校生100人と国会議員が永田町で社会問題について議論するイベントを行う団体「僕らの一歩が日本を変える。」を友人たちとともに創設し、ある種の達成感で満たされていました。

ー様々な活動をされていたのですね。その中からmanmaを立ち上げよう、と思ったきっかけはありますか?

きっかけは、「自己肯定感(自分の存在そのものに対する肯定感)」というキーワードに高校時代出会ってからですね。同世代と関わっていく内に、自分の存在に自信を持てない人の話を多く聞くようになって…。そんな中で、「何かができるから」ではなく「存在そのものに価値があるから」という自己肯定感を持っていないと、人は生き残っていけない、という結論に至りました。そしてそのためには家族の存在が重要だと、気づいたのです。

もともと、経済社会がどんなに良くなっても人間一人一人が良くなければ社会は良くならない、という価値観を持っていたのですけど、それから私の興味は、どんどん政治や経済などの「社会」への関心からそこで暮らす「人」に変わっていったんです。

…話が長くなりそうなので、当日にお話ししても良いですか?

ーもちろんです!

 

ーmanmaでは、どのような活動をされているのですか?

manmaは、”いまの女子大生の手で安心して母になれる社会をつくる”をコンセプトに活動する、女子大生チームです。学生が現役子育て家庭の日常に1日同行し、生き方のロールモデルの生活を体験する「家族留学」の取り組みを中心に、就職前の学生に仕事のキャリアだけでなく、その先の結婚や出産も含め、主体的に人生を設計する機会を届けています。

ー活動の中で、社会に対して感じた課題意識などあれば、教えて下さい。

沢山あるんですけど、大きくいえば現状の日本の家庭環境がとても閉鎖的なことが課題だと感じています 。例えば家族留学をお願いする中で「私が100%育てないと子供が悪い子になるー誰か他人に預けて子供がぐれたら、絶対に許せない」なんてそれくらい強い言葉にも触れて…。

—確かに、現代の母親には様々なプレッシャーがのしかかっていますね。

そうなんです。介護の問題、家事労働の問題もあって、自分も働いていて、子供も育てなきゃいけない… これではいっぱいいっぱいになってしまいます。子育てを頑張りたい気持ちはあるけれど、完璧にやりきれないもどかしさに葛藤を抱いているひとばかりです。そんな余裕のなさは子供にも伝わります。また、親にとっても、24時間365日、やるべきことが常に出来ていない自分がつきまとっていることは、ものすごいストレスとなってしまいます。

なおかつ、子育てに他者が介入しないと、親以外から見守ってもらえる、愛着をもらえる機会が生まれません。そして親以外の価値観を知らない子供は、親の価値観に必死で合わせようとし、その中だけでのみ、評価されようとしてしまうのではないか、と思っています。

—近年、多様性を育もうとする試みが多いのにもかかわらず、ですね。

はい。なので、子育ての負担軽減という意味でも、子供たちの価値観を育てるという意味でも、子育てに第三者が関われるような動きがもう少し広がっていけばいいな、と思っています。

—私も、そう願っています。

 

ー今回のYouthspeakのテーマである「2030年の社会」は、どのように想像していますか?

2030年の未来ですか… 実は正直、想像がついていないんです。もともと私、「人生は社会実験だ」と思ってるんですよ(笑)

—社会実験、ですか!

なんていうか、私子供の頃はお話しした通り大人しかったんですけど、manmaの活動を通じて、オタクっぽさが現れ始めたな、と思っていて。つまり、何が言いたいかというと、manmaの事業を通して社会に向けて課題意識を投げかけていくことで、全然今まで思ってもみなかった反応や学びが自分の中に飛び込んできて、それを深掘りしていくことが楽しいんです。だから、未来のことははっきりとは見えないけれど、目の前の一つ一つの謎を解き明かしていくなかで、キャリアを作っていきたいな、と。

—それはやはり、自己肯定感という「テーマ」が定まったから、ですかね。

そうだと思います。テーマといえば、実は春から慶應の大学院—慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科に進学が決まっていて、そこでも「子供の自己肯定感」をテーマに研究しようと考えています。

—ええ!?全く存じ上げませんでした。おめでとうございます!

ありがとうございます!言うタイミングを逃して…(笑)

—なんでまた、SDM(慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科)なのですか?

SDMって、学問が本当に分野横断的で、学生も社会人の方が多くいます。事業を続けながら、私の興味分野を研究したいと考えた時に、ここしかない、と思いました。

—日南恵さんの学問でのご活躍も、楽しみにしています。

 

ーそれでは最後に、参加者である若者たちへ、メッセージをお願いします。

若い間にしておくべきことの一つは、「リスクを取ること」 だと考えています。一歩踏み出すことの怖さは、もちろん知っていますし、と同時に、その楽しさも知っているつもりです。

このフォーラムが、この記事が、一歩踏み出す勇気になれば、幸いです。当日、お会いできることを楽しみにしています!

—日南恵さん、ありがとうございました。
<プロフィール>

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新居日南恵[におり ひなえ]さん

慶應義塾大学法学部政治学科 在学。東京出身。1994年生まれ。

2014年に”いまの女子大生の手で安心して母になれる社会をつくる”をコンセプトに掲げ、任意団体「manma」を設立。2015年1月より学生が子育て家庭の日常生活に1日同行し、生き方のロールモデル出会う体験プログラム「家族留学」を開始。

 

 


YouthSpeakとは、若者が社会に対して意見を発信し、多くのセクターや専門領域のアクターとつながり、行動を起こすことを可能にするプラットフォームです。

社会に存在する問題は様々な要因が複雑に絡み合っているため、1人の力、1つの組織の力では本質的な解決ができません。
多くのセクター、多くの専門領域、そして若者がつながり、社会に対して課題解決に向けた動きを起こしていくことが必要です。

YouthSpeakは「YouthSpeak Survey」「YouthSpeak Insight」「YouthSpeak Forum」「YouthSpeak Project」という4つのプロセスでそれを実現します。

2017年度は、YouthSpeak Surveyの回答者数5000名を目指し、サーベイの更なる普及に努めています。
日本全国の若者のみなさま、ぜひサーベイの回答やSNSでのシェアなどで、ご協力いただければ幸いです。